ナルシシストの定義

ナルシシストは、自分自身が世界になり、全世界が自分であると考える」。➡ セオドア・ルービン(精神分析家、作家)

ナルシシストは、強烈な野心と誇大妄想と、劣等感と、他人からの賞賛や喝采への過剰な依存を示す。自分自身についての慢性的な不確実感と不満、他者に対する意識的または無意識の搾取性及び無慈悲さがその特徴である」。➡ オットー・カーンバーグ(精神分析家)

 

➡ A・ローウェン「ナルシシズムという病い」文化・心理の病理(新曜社)より

ナルシシストとは、自分以外のすべての人間をしめ出して、自分自身に熱中する人間のことである。問題は、人間に対し搾取的にさせ、無慈悲に行動すると同時に、慢性的な不確実感や不満に苦しむのは、なぜなのか?ということである。

 

精神分析学者は、問題が幼児期に発展していくことを認め、幼児が「対人関係でのがまんのならない現実に対する防衛として、理想の自己と理想の客体を自己のイメージと混同してゆく」。ことを指摘している。

 

じっさいナルシシストは、自分はこういう人間であるべきだと思うイメージと、自分が現実にはどういう人間であるかというイメージを区別することができない。つまり、ナルシシストは理想化されたイメージに同一化し、現実のイメージを捨ててしまうのである

 

ナルシシストは現実の自己イメージにもとづいて行動しない。彼らはそれを決して受け入れようとはしない。しかし、ちょうど実際の人間と鏡に映る象が異なるように、自己と自己イメージの間には違いがある。自己イメージが、理想化されたものであれ、現実的なものであれ、自己とは単なるイメージ以上のものだ。私たちはもっと「身体を備えた自己」に注意を向ける必要がある。自己とは生きている身体のことであり精神はそのなかに含まれる。自己感覚は、生きている身体のなかで起きていることを、意識がどう捉えるかにかかっている。自己感覚が適切なイメージをつくりだすのである

 

しかし、ナルシシストは身体を精神の道具、意思の従属物と見る。身体は道具として機能し、機械のように仕事をし、アンドロイドのような印象を人に与えるが、そのとき身体は「生命」を失ってしまっている

 

私の意見では、ナルシシズム障害の根本的な原因は感情の否定であるということがはっきりしている。そこで私はナルシシストを、感情によって行動が動機づけられることのない人間と定義しよう。だが、それでもなお次のような問題が残っている。それは、感情を否定することを選ぶ人がなぜいるのか?という問題。そしてもう一つの問題はナルシシズムの障害が今日の社会に、これほどまで広まっているのは何故なのか?という問題である」。➡ A・ローウェン

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