内向的思考型

普通だと感じることがあっても、実際<普通>なんてことはないのです。あるのは変化とそれに対する抵抗だけ。それにより更なる変化が生まれる

➡ メリル・ストリープ

ずいぶん遠くまで歩きました。五時間ほど、独りで。それでも孤独さが足りない。まったく人通りのない谷間なのですが、それでも寂しさが足りない

➡ フランツ・カフカ

自分自身の目で見、自分自身の心で感じる人は、とても少ない

➡ アルバート・アインシュタイン

いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ち上がり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことは出来ないのだ

➡ フリードリヒ・ニーチェ

 

■タイプ5(考える人)の状態

良い状態分析的粘り強い、鋭敏、賢明、客観的、洞察力が鋭い、自制心がある。

悪い状態知的傲慢、出し惜しみ、意固地、よそよそしい、あら探し好き、内気、消極的

タイプ5の成長のベクトルタイプ8(統率者)の肯定的な面に向かう。

・思考と行動のバランスをとることで、体と心が一つになる。

・自分の感情や身体を信頼して、素直に発言し、自発的に行動する。

・正当な根拠があるときには、粘り強く諦めない

・外の世界に対し、意欲的にふるまう。

タイプ5の衰退のベクトル=タイプ7(万能選手)の否定的な面に向かう。

衝動的に新しい企画を引き受ける。

・考えに取りとめがなくなり、分別を失う

(鈴木秀子著「9つの性格」PHP、より)

 

■(典型的な)内向的思考型のタイプの説明

ダーウィンが外向的思考型の代表だとすれば、カントは内向的思考型の代表にあげられる。前者は客観的事実の広野へと駆り立てられるが後者は認識そのものの批判が頭から離れない。

 

外向型思考型が<理念を広める>のに対し、内向的思考型の人は<理念を深める>方向に向かう。外向型を特徴づける客体との密接な結びつきは内向型にはほとんど見られない。相手が人間である場合、その人は自分が否定的に見られていると、はっきり感じる。比較的穏やかな場合、自分が余計者のような気がするし、悪くすると邪魔者として拒絶されていると感じる。

客体に対する否定的な関係は、あらゆる内向型の人の特徴であり、内向型の模写を難しいものにする理由である。他人から見ると、彼の中ではあらゆるものが消えてしまったり、姿を隠してしまうかのような印象を受ける。彼の判断は冷淡・強情・独断的で思いやりがないように見える。

彼の判断と主張は、客体に決して高い価値を与えず、主体の優位をはっきりと感じさせる。その人が丁寧で愛嬌があって親切である場合にも、しばしば何かを恐れているという奇妙な感じを伴っており、その背後には<敵の武装>を解除しようとするかのような意図が見え隠れする。そのために、相手が感じやすい人であれば、どこか嫌われている、あるいは見下されていると感じる。このタイプはとかく誤解を受けやすく、彼が補償的に振舞おうと、劣等機能の助けを借り、都会的に振舞おうとすればするほどこの誤解はひどくなる

 

ひとたび自らの理念世界を構築すれば、いかに大胆な冒険であろうとたじろぐことはないし、それが破壊的、異端的そして感情を損なうようなことであっても、考えることをやめてしまうようなことはない。

しかしその冒険を現実化するとなると、彼はしり込みしてしまう。

たとえその思想が世に出るとしても、母が心配して子供を送り出すようではなく、世間に放り出すようにして、しかも子供が自分で道を切り開かないと、えらく腹を立てるのである

 

影響力のある誰かを味方にするために、彼から出向くことはほとんどない。そうであっても、たいてい酷く不器用なため、意図したこととは反対の方向に向かうことになる。自分の専門領域のライバルとは、たいていうまくいかない。というのは、どうすれば好意を得られるかがまったく分からないからである。それどころが彼らを不要と思っていることを悟らせてしまうのが普通である。

<C・G・ユング著「タイプ論」みすず書房より>

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