タイプ3「地位探究者」

<C・G・ユング著「タイプ論」みすず書房より>

ところでこの個人に固有の素質に関してであるが、これについて私が言えるのは、明らかに一方には<どのタイプにも適応できる>大きな融通性もしくは能力を持っている人々がおり、他方には一つのタイプに適応し、もうひとつのタイプには適応しないでいる方がうまくいく人々もいる、ということだけである。

 

このことには我々の知識がまだ及んでいない原因<最終的には生理的な原因>が関わっているのかもしれない。そうである可能性は私のみる限りかなり高いようである。これは私が経験したことだが、タイプが逆転していると、そのためにほとんどの人は疲れ切ってしまうので、場合によっては生物としての生理的健康が著しく損なわれることもある。➡ ユング

 

<ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社>より

タイプ3の性格は<極めて落ち着かず変化しやすい>が、ユングのタイプの一つに相応しない。タイプ3は、性格のタイプの中で最も適応性のあるタイプなので、それ自身の分類区分を持つことなく、ユングのいくつかの対応の中で取り扱われている。

心象志向のタイプ3は、エーリッヒ・フロムが「市場販売志向」として説明した性格のタイプ(一部分)に対応する。

アメリカ合衆国は急速に「タイプ3」文化の国になりつつある。自愛的で、印象志向で、実質よりも外観を、実物よりも象徴を大事にする。あらゆるものが商品のように扱われる。包装され、宣伝され、売り出されるので、優秀さを求めることは、作り物を讃美することにとって代わられつつある。➡ リソ

 

市場販売志向タイプ(エーリッヒ・フロムによる)

システムが理想とする人間は、大人数で円滑に協力し合う人間、飽くことなく消費したがる人間、好みが標準化されて、影響を受けやすく行動の予測しやすい人間である。また、

 

自分では独立していると信じ、いかなる権威・主義・良心にも服従しないと言いながら、命令には進んで従い期待に添うように行動し、進んでシステムの歯車になる人間である。このような人は、

 

強制せずとも容易に操縦することができ、管理しなくても道から外れず、人間的な目的がなくても、「実行せよ」「休まず働け」「役割を果たせ」「ただ前を見て進め」といった命令に黙々と従って働く人間である。その結果現代人は、自分自身からも、仲間からも、自然からも疎外され、人間は商品になり、自分の生命を投資物件のように扱っている。➡ フロム

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