はっぴいえんど「12月の雨の日」
昭和35年。
ちょうど1960年に、その 「母胎」は破壊された。 つまり、高度成長が始まった年だ。地方の都市化、近代化、列島の改造、社会機構の管理化。時が大きくうねり、急激に動き始めたあの60年代の端緒の年である。つまりその60年代の初年に、私の家はものの見事に破壊されたということになる。この門司港という、本州と九州の境にある交通の要所は、列島の都市化にいち早く鋭敏に反応する宿命を背負わされた場所であったといえる。私の家はそのような街の主幹道路に面していたのである。
60年代は 「拡大と能率」の原則によって、生産性第一主義のもとに、全国が都市化していった、時代の大きな節目である。それはまた、「明治維新」「敗戦」という時代の節目によって、日本人がその多くを失いながらも、最後に留め置いていた日本人の過去的な価値体系が切り崩された時代でもある。私の生まれ育ったその家と土地は、きわめて個人的に、すでにそのような60年代的ニッポン繚乱の渦中に巻き込まれていたといえる。
(中略)その家の変革というものが最初に象徴的な形で現れたのは、集合住宅である。田畑を切り崩して、日本に初めて白い壁の集合住宅、つまり「団地」第一号ができたのは、私の家の崩壊の四年前、1956年のことである。時代は、「技術革新」を唱え始めた1955年において、すでに動き始めていたといえる。
この集合住宅という家の形態には意味深いものがある。つまり、それは、日本的な非合理性から西欧的な合理へと向かう時代の流れを構造化した空間であるからだ。
この近代型集合住宅の発生は、日本の「産業革命時代」である高度成長期から遡る200年前のイギリス産業革命に始まる。それは、近代合理主義に根ざした「能率と拡大と生産」を実現させるための家の構造として出発したと言える。
襖誅深いことに、この集合住宅のアイデアは、ある 一人のイギリス人建築家が、その当時の牢獄の建築システムから採用したといわれている。当時の牢獄は、監視舎を中心として、囚人のつながれる集合住宅がそれを囲うようなかたちで建っていた。監視舎からはひと目ですべての棟が見渡せたのである。したがって管理は容易であった。近代の集合住宅の起源は牢獄の人間管理システムから発想されたのである。
そして日本の高度成長期に、この近代型集合住宅システムが全国で採用されたことは、ある一つのことを暗示しているように思える。 つまり、時代はこの時点において生産性を目的とする人身管理の時代へと向かったのである。
➡ 藤原新也「東京漂流」
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Led Zeppelin - Immigrant Song (Official Audio)
Ahh-ahh Ahh-ahh!
我々は氷と雪の国から来た
白夜と熱い泉の噴き出る国から
神々の鉄槌
新天地へ船を走らせる
大群と戦い 歌い 叫ぶ
ヴァルハラ! 私を待っていろ
オールを漕げ! 波を分けろ!
西海岸を目指すのみだ
Ahh-ahh Ahh-ahh!
我々は氷と雪の国から来た
白夜と熱い泉の噴き出る国から
緑に覆われた なんと豊かな大地だ
血なまぐさい物語を囁くことができる
どのように戦を鎮めるか
我々が 貴様らの支配者だ
オールを漕げ! 波を分けろ!
西海岸を目指すのみだ
無駄な抵抗は止めろ
そして すべての廃墟を再建するのだ
平和と信頼が勝利をもたらす
負け戦を勝利へと変えるのだ
Ooh ooh ooh, ooh ooh, ooh ooh
Ooh ooh ooh, ooh ooh, ooh ooh
Ah, ah
Ooh ooh ooh, ooh ooh, ooh ooh
Ooh ooh ooh, ooh ooh, ooh ooh
Ooh ooh ooh, ooh ooh, ooh ooh
Bobby Fuller Four - I Fought The Law(1966)
白昼堂々 銀行強盗
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
金が無かったから金が必要だった
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
残された彼女が不憫でならない
俺の人生は たぶん終わった
彼女は 俺の人生最高の女だった
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
六連発で 強奪した
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
彼女と過ごした時間が恋しい
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
残された彼女が不憫でならない
俺の人生は たぶん終わった
彼女は 俺の人生最高の女だ
俺は法と戦い 法が勝利した
俺は法と戦い 法が勝利した
David Bowie-Starman (2012 Remaster)
浪費するのを楽しんだ時間は、浪費された時間ではない。➡ バートランド・ラッセル
Hey, now now
Goodbye love
暗くて 何時かわからなかったが
ラジオに耳を傾けていた
猫も横になってロックを聞いていた
「思い切り弾けろ」とD.Jは言った
そしたら音がだんだん小さくなって
ゆっくりとした違う調子の声が聞こえてきた
それはD.Jの声じゃなくて
かすかに聞こえる たどたどしい言葉
スターマンが空で待っている
彼は ぼくたちに会いたいんだけど
びっくりさせたくないとも思ってる
スターマンは空にいて
チャンスを逃すなと言っている
なぜなら すべてのことは偶然じゃないから
彼は ぼくに言った
子供には無駄なことをさせろ
子供には浪費をさせろ
子供たちを楽しませろ
誰かに伝えなければと君に電話した
ねえ 空からの声 君も聞いたかい
テレビをつけてみよう 2chで電波が拾えるかもしれない
窓を見てみろ 光が見えるぞ
ぼくらが応答すれば 今夜降りてくるかもしれない
パパには言うなよ 部屋に閉じ込められるから
スターマンが空で待っている
彼は ぼくたちに会いたいんだけど
びっくりさせたくないとも思ってる
スターマンは空にいて
チャンスを逃すなと言っている
なぜなら すべてのことは偶然じゃないから
彼は ぼくに言った
子供には無駄なことをさせろ
子供には浪費をさせろ
子供たちを楽しませろ
スターマンが空で待っている
彼は ぼくたちに会いたいんだけど
びっくりさせたくないとも思ってる
スターマンは空にいて
チャンスを逃すなと言っている
なぜなら すべてのことは偶然じゃないから
彼は ぼくに言った
子供には無駄なことをさせろ
子供には浪費をさせろ
子供たちを楽しませろ
Emilia Jones- Both Sides Now
ジョニ・ミッチェルの歌だ、きちんと歌え、名曲だぞ。
➡ V先生「コーダ あいのうた」
風にたなびく天使の髪
空の上のアイスクリームのお城
どこまでも続く天空の峡谷
曇って そんなもんだと思ってた
でも今 雲は太陽を遮るだけのもの
雨は降るし 雪も降るし
したいことが山ほどあったのに
雲が私の邪魔をしたんだ
今私は 雲を両側から見ている
上からも下からも でもまだなんだか・・・
思っていたのは 雲の幻
本当は雲の事なんか何も知らないんだ
月と六月と観覧車
フラフラと踊っているような感覚
おとぎ話が 現実になるんだ
愛って そんなもんだと思ってた
でも 今はただの見世物
観客に笑いを残して去っていく
それが嫌なら秘密にすればいい
ありのままじゃいけないんだ
今私は 愛を両側から見ている
与える側と受ける側 でもまだなんだか・・・
覚えているのは 愛の幻
本当は愛の事なんか何も知らないんだ
涙と不安とプライド
大声で「愛している」と言うこと
夢と計画とサーカスの観客
人生って そんなもんだと思ってた
でも今 旧友たちは怪訝な表情
首を横に振り 私は変わったと言う
まあ 失うものもあれば得るものもあるさ
毎日 生きているんだから
今私は 人生を両側から見ている
勝つ側と負ける側 でもまだなんだか・・・
記憶にあるのは ただの幻
本当は人生の事なんか何も知らないんだ
今私は 人生を両側から見ている
上からも下からも でもまだなんだか・・・
記憶にあるのは ただの幻
本当は人生の事なんか何も知らないんだ