機械生命体ボーグ: 全体主義の恐怖と恍惚

■スタートレック、シリーズ共通の宿敵「ボーグ」

「ボーグって、スウェーデン人みたいな名前ね」

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「スウェーデン人じゃないみたいね」

 

1987年から2001年までに放映された、新スタートレックのシリーズ(TNG,DS9,VOY)はたぶん最も人気があって、シリーズの中核を為すものです。ボーグは惑星連邦未踏の「デルタ宇宙域」を起源とする機械生命体。サイボーグのように体のほとんどが機械に置き換えられている。彼らはミツバチの様にただ一人のボーグクィーンに率いられ、個人というものは存在しない。全ての個体は共同体の意識にリンクしており番号によってのみ識別される。共同体の目的はテクノロジーの果てなき追及で、多種族のテクノロジーを吸収し、用が済むと彼らの伝統や文化を一切無視し、ボーグ生命体に同化してしまう。

 

ボーグ・クイーン「我々も昔は人間のようだった。弱くて欠陥だらけの有機体。でも人工体を取り込み、我々は完全に近づいた

(アンドロイド)データ中尉「自己を完全と思うのはたいてい錯覚だ

st005

 

■「我々はボーグ。お前たちを同化する。抵抗は無意味だ

同化はナノプローブというナノサイズの自己増殖機械を相手の体に注射することにより瞬時に行われる。ボーグシールドと呼ばれるエネルギーシールドシステムは、敵のエネルギー兵器の威力を打ち消す周波数に瞬時に変換されて相手の攻撃を無力化する。

 

■セブン・オブ・ナイン の苦悩

VOY(スタートレック・ヴォイジャー)に登場するセブン・オブ・ナインはボーグから救出されて、インプラントのほとんどを外されて、ヴォイジャーのクルーとなるが、度々ボーグ共同体へ戻りたいという欲求に苛まれる。事実、全て物事を論理的、合理的に考え、感情を無視しようとするセブンと、クルーの間に多くの軋轢が生ずるのも事実。しかし、セブンはボーグ共同体とのつながりを断ち、一人の個人として自立することを選択する。

 

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