The Last Waltz:The Band

 

映画/ラスト・ワルツ(マーティン・スコセッシ監督)1978年公開

インタビューより

1976年、サンフランシスコ、ウィンター・ランド

解散コンサートというより『祝宴』にしたかった。」

「何のお祝い?」

始まりの終わりの、終わりの始まり。」

 

酒場やダンスホールで8年、大きな会場でのコンサートを8年

どういう店だか、ろくに調べもせずに、なんとなく決めた。テキサスのフォートワースのクラブだ。焼け跡みたいで屋根もなかった。その名も『スカイライン・ラウンジ』やたら広々とした店だった。でかいバーにだだっ広いダンス・フロア、すごく古い。そこに出演することになったわけだが、行ってみるとでかい会場に客は3人、ゴーゴー・ダンサーと酔ったウェイターが2人だ。場内はガラガラ。でも発砲騒ぎがあって乱闘になった。喧嘩するほど人がいないのに。後でわかったんだけど*ジャック・ルビーの店だったんだ。」

*テキサス州ダラスの実業家でナイトクラブのオーナー。オズワルドがケネディ暗殺容疑で逮捕された2日後、警察署の地下でオズワルドを射殺、テレビ中継中の出来事だった。

 

ソングライターの時代

昔はソングライターなんて地位がとても低かったが、才能のある連中が出現し60年代が訪れ、社会の変容や戦争や暗殺があって、人々の意識が変わった。音楽はそんな心模様を表現するようになったんだ。

*ティン・パン・アレーの役割は終わった。」

*1890年ごろ、ニューヨークの五番街とブロードウェイに挟まれた通りはシート・ミュージック(楽譜)を売る店が軒を並べ、楽譜を求める人に視聴させるための演奏家が常駐していた。年中賑やかな音楽が流れていたためティン・パン(鍋・釜)・アレー(小路)と呼ばれた。ラジオやレコードがまだ普及していなかったので、当時の「音楽」の楽しみ方は、楽譜を買ってきて、大量生産されるようになったピアノやギターで演奏することだった。

 

ウッドストック

「『The Band』になってからはマスコミを避けたね。」

「その理由は?」

ウッドストックでのライフスタイルの一環だ、余計な雑音は必要なかった。薪を割り、金槌を振るだけ。録音機材を修理したり、網戸を直したりのかたわらで音楽活動を。」

人が訪ねて来ないほうが仕事がはかどる。生産性の問題だ、遊びすぎると後が困る。」

 

メンフィス・ブルース

メンフィスは綿花や米で有名だけど、何より面白いのは音楽だ。」

「どんな人がいる?」

カール・パーキンス、マディ・ウォーターズ、エルビス・プレスリー、ジョニー・キャッシュ、ボー・ディドリー。ブルーグラスとカントリーがあの辺りで発生し、そこにブルースが混ざって全く新しい音楽が生まれた。」

「何が生まれた?」

ロックンロール!」

 

祭りのあと

「ラスト・ワルツ以降の予定は?」

えーっと、音楽を造り続ける・・・・・淀みなく生き生きと。」

 

音楽でしか体験できないことがある。音楽のお陰で見知らぬ世界へも旅ができる。」

「それは物理的にということ?」

物理的、精神的、そして深層心理的にも。いつでも旅立てる。」

「ステージの上で。」

ステージでも、それ以外でも。」

 

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