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不死願望

スタジオジブリ「風の谷のナウシカ」©二馬力・徳間書店・博報堂

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あなたは何を怯えているの?まるで迷子のキツネリスのように・・

腐海を焼き、虫を殺し、人間の世界を取り戻すに何をためらう!

 

ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則Ⅱ」祥伝社より

人間が作る「もう一つの自然

古代、人と自然の関係は共存共栄だった。人は自然を変える能力を持たず、自然に合わせる生き方をしていたが、それはそうしなければ生きていけなかったからである。その時代の人間は自然に対する畏敬の念を抱き、その自然観は人と自然の融合を前提にしていた。

 

ところが、技術を身につけるに従い自然観も変化する。技術を身につけるほどに自然との距離は開いてゆき、自然との友好的な関係は弱まってゆく。人間は技術という「魔法」を手に入れ「第二の自然」という自分に都合の良いイメージ通りの疑似自然づくりに熱中し始めた。このようにして、人間の自然観は、自然一体型から「技術世界型」へと変化した。

 

「不死願望」がテクノロジーの源泉

人間の自然観の変遷を見ると、そこにはつねに二つの意図があることがわかる。それは人間の技術と深い関係を持ち、自然への支配力が増すほど明瞭になる。つまり一つは、

 

⇨ 不死への願望、要するに、自然から完全に独立して永遠に生き続けたいということであり、もうひとつは、

⇨ 自然に対する罪悪感を忘れようとする心の働きなのである。

 

このような「願望」を実現させるために技術を発達させると、新しい技術が生み出されるたびに、「願望」に対する思いがますます強くなる。こうして「願望」とテクノロジーは、からみあいながら、どんどん進歩するのである

 

人間の歴史は「死の克服」の歴史

動物は死の危険を察するとパニックになり、それから全力で逃れようとする。しかし、「自分はいつか死ぬのだ」と意識する生き物は人間だけである。

人間にしても、あらゆる動物や原始的な微生物にしても、できるだけ死を避けようとする点では変わらない。食物を得たいとか、エネルギーを得たいとして闘っている。しかし、ただ人間だけが、自分の死が避けられないことを意識している。動植物は、今という瞬間だけに身を置いているが、人間は未来や死のことを絶えず考えるのである。⇨ アーネスト・ベッカー「死からの逃走」

 

人間は未来を考える能力と、地平線の隅々まで見渡す能力を持ち、予測して身を守ることが出来る。しかし、先が見えれば見えるほど、自分たちの暗い運命も考えざるを得なくなる。占いが好きで、自分の運命を知りたいと思っている人でも、自分の死ぬ場所と時間だけは知りたくないと思うだろう。

生命からの逃走(ネクロフィラス)

スタジオジブリ「ゲド戦記」©二馬力・GNDHDDT

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死は恐ろしーい。こわい、こわい

クモ!お前はぼくと同じだ。光から目を背け、闇だけを見ている。他の人が「他者」であることを忘れ、自分が生かされていることを忘れているんだ。死を拒んで、生を手放そうとしているんだ。目を覚ませ!クモ。怖いのはみんな同じなんだ

いやだ。なくなるのはいやだ。じゃまする奴は、消えてしまえ

 

ジェレミー・リフキン「エントロピーの法則Ⅱ」祥伝社より

人類の文明の初期段階にあっては、優れた罠や道具をつくり、多くの動物を捕えようとする。あたかも生命を奪うことで、自分たちの不死が保証されるかのように。人間の人生の大半は、周りの生き物を、自分たちの体の中に取り込むことで占められている。それは、ただ食物を得るためだけではなく、死を忘れ、死を乗り越えるためなのである。だからこそ、人間の文化は最も原始的な、日々の食料を得るためだけの段階から、今日の段階まで発達してきたわけである。

 

しかし、死は避けがたいゆえに死にたくない。古代の狩猟者以来、人類は身を潜めて待つ法、自然の動きを知る法、季節の変化と動物の動きを予測する法を学んできた。どの時代の文明も、自然を捉えるために、人間を操り進歩させた。そして、すべての自然観の中に「死を超越したい」という激しい焦りがにじみ出ている

 

猟師は、獲物が無尽蔵であることを望む。だから古代の宇宙論では、自然が豊穣な姿で捉えられていた。事実、旧石器時代の猟人は、孕んでいたり、槍で突かれた動物の群れを壁画に残し、新石器時代の先祖は、多産をもたらす女神を生み出した。神の想像した秩序により、世界は隅々まで多種多様な動物で満ちていると考えた、ギリシャ人やキリスト教徒にとっても、自然は豊潤なものでなくてはならなかった。

 

このように、人間はいつまでも、「強くて無尽蔵な自然」というイメージを捨てることができなかった。捨てれば、自分たちの飽くことなき欲望は満たされない。満たすべき自然がなくなるなどとはとても考えられない。自然にも終わりや、限界があるなどという考え方は、人間自身の終末とか無常感を連想させるだけであり、こんなことは最初から意識すまいというのが、長年、人間のとってきた態度なのであった。

 

ナショナルジオグラフィックch「地球が壊れる前に」より

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バッフアローの頭蓋骨(の山)監督これ見て!「どうした?」

毛皮をとる猟師頭蓋骨まで売ってたのか・・・

「そうさ、商売にしてたんだ」何なんだ

「酷いことやってたもんだ」どうかしてる

「この動物が絶滅するってことに、考えが及ばなかったんだろう」。正気じゃない映画のなかでも、こういう場面、描いてほしいな・・・

もの盛んなれば老ゆ:地球が壊れる前に_1

ナショナルジオグラフィックch「地球が壊れる前に」より

製作総指揮:マーティン・スコセッシ

   出演:レオナルド・ディカプリオ

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子どもの頃、眺めていた絵について、今も考える。快楽の園の両翼のパネルを閉じると、そこには別の絵が現れる。作者のボスが描いた(ヒエロニムス・ボス「快楽の園」)のは天地創造の三日目。まるで地球のもろさを表すように、地球とそれを包み込む大気が、ガラスの中に閉じ込められている。

 

世界を巡る旅をして、地球はもはや、緑あふれるエデンの園ではないと実感した。現在はあの絵の二番目のパネルだ。ボスはこれを洪水以前の人類と呼んだ。頭から離れないのは最後のパネルだ。空は真っ黒な煙で覆われ、地球は壊滅寸前の状態にある。ぼくたちは、今からそれを防げるのか?これが映画であるなら、台本を書き換えてハッピーエンドにすることは出来る。

 

しかし現実の世界では、そんなことは不可能だ。ぼくたちにできるのは、次にとる行動を選ぶこと。どのように暮らし、何を消費し、社会とどう関わり、だれに投票するか。そして各国の首脳に、気候変動の事実を訴えていかなくてはいけない。

 

本日の署名式において、最後に演壇に立つのは、アカデミー賞受賞俳優であり国連平和大使でもある、レオナルド・ディカプリオ氏です

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このような機会を与えてくださった、国連事務総長、並びに世界各国のリーダーの皆様に、お礼を申し上げます。平和大使に任命され、私は二年間、世界中を旅しました。大気汚染が深刻化する北京などの大都市をはじめ、広大な森が失われつつあるカナダや、インドネシアの現状をこの目で見てきました。インドでは酷い豪雨で作物が流されマイアミでは海面の上昇で道路が冠水していました。グリーンランドや北極などでは、科学者たちの予想をはるかに上回るスピードで、氷が溶けています。今回の旅で目にした光景に、私は大きな恐れを抱きました。皆さん、想像してみてください。私たちが環境破壊を止められなかったのは、「政治的な意思が欠落していたからだ」と次の世代が気づいた時のことを。確かにパリ協定は採択されました。本日署名式に集まった国と地域の数は、これまでの人類の歴史において、最多であり希望の光が見えます。しかし残念ながら、まだ十分ではありません。今すぐ大きな変革が必要です。全世界の意識を変え、かつてない進化を、私たちは遂げなければなりません。そのために必要なのは、ここに居る皆さんのお力です。今日は祝福すべき日です。しかし、今後それぞれの国において、この歴史的合意を実行していかなければ、まったく意味を成しません。21年も議論を尽くしてきました。

 

もうこれ以上、会議や言い訳、長期にわたる研究は必要ありません。このあたりで化石燃料業界には、未来に影を落とす政治への介入は、止めてもらいましょう。世界中が見ています。皆さんの行動が、未来の世代の運命を決めます。皆さんは地球の最後の希望です。今行動しなければ、この地球上に存在するすべての命が失われるのです

モルドールの荒れ野:地球が壊れる前に_2

「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」より

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闇の力が集められて、指輪の意思は強まる。指輪は人間の手に戻る方法を懸命に探しています。指輪の力で簡単に誘惑できる人間の手に。

手を伸ばしさえすれば、指輪は彼のものとなり世界は滅びる。指輪が目的を達成するまで、もう一息・・・。サウロンは地上の全生命を支配する。それで世界が破滅しようとも・・・エルフの時代は終わりました。

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ここの木は、わしの友達だった。奴らが木の実やドングリだった頃から知っていた。それぞれ声も持っていた。サルマンめ!魔法使いともあろうものが!これほどの悪行をののしる言葉は、エルフ語にもエント語にも、人間の言葉にもない。オークどもに用事があるんだ。今夜はアイゼンガルドに、岩や石の雨を降らせてやるぞ!

 

ナショナルジオグラフィックch「地球が壊れる前に」より

気候変動と戦うのであれば、化石燃料が経済の土台だと理解しなければなりません。石炭・石油・天然ガスです。石油は主に輸送に使われます。石炭や天然ガスは電力用の燃料です。そして、企業はとても危険な方法で、資源を確保しています。石炭採掘の露天掘り、天然ガスの水圧破砕方法、石油の海上掘削などです。その中でも最悪の方法が、オイルサンド採掘です。広大な森林は伐採され、一帯の川の水は汚染されます。石油を燃料タンクに送るだけでも、大量のエネルギーを消費するのです。⇨ マイケル・ブルーン(シエラクラブ執行役)

 

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伐採を担当するのは

地元の木材業者です。採掘予定地の伐採を請け負い、木材の処理に至るまで、すべて地元で行っています。この辺り一帯に広がるのは、北方林です。1960年代後半に、小規模な採掘がはじまったのですが、それが今では、随分さま変わりしました。現在は眼下に見える、当社の施設で一日当たりおよそ35万バレルの合成原油が生産されています。

あの黒いのが、オイルサンドですか

ええ。簡単に言うとオイルサンドの砂岩の層から、水と燃料を使って油を採取するんです。採掘地の地下に高温の蒸気を送り込むと、原油が流れ出てくるという仕組みです。

まるで、モルドールみたいだ。えっ、なんですか?

指輪物語のモルドールです

 

環境問題について学べば学ぶほど、自分の無知に気づかされる。知らないことばかりだ

覆水盆に返らず:地球が壊れる前に_3

ナショナルジオグラフィックch「地球が壊れる前に」より

カナダ北極圏バフィン島

以前と較べ、この一帯の氷の量は減っているんですか

昔の氷は「青くて硬かった」こんな色じゃなくて、もっと深い青色だったよ。氷の質自体も変わってしまった。今じゃ、アイスクリームみたいに柔らかい。一度溶け始めると、あっというまに消えてなくなってしまう。昔よりずっと速い

⇨ ジェイク・アワ(カナダ・ポンドインレットの北極圏ガイド)

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2040年には、北極点を船で通過できるようになるでしょう。夏の北極海に氷がなくなってしまうんです。化石燃料の使用によって、氷がどんどん溶けているからです。北極圏は北半球のエアコンの役割を果たしています。氷がなくなれば、現在の天候パターンに変化が生じ、酷い洪水や干ばつの発生につながるでしょう。かつてないほどの規模で、劇的な環境変化が起きているんです。⇨ エンリック・サラ博士(ナショナルジオグラフィック協会付き探検家)

 

グリーンランド・カンゲルルススアーク

これまで見たこともない気候モデルが、次々と生まれています。こういった変化は不穏な未来を暗示しているように、私には思われます。過去10年の平均気温が今後も続いたら、グリーンランドの氷は消えてしまうでしょう。⇨ ジェイソン・ボックス教授(気象学者・デンマーク・グリーンランド地質研究所)

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ここにある管は何ですか

元々、数10メートルほど下に埋めてあったものが、氷が溶けて出てきたんです。

ここに転がってる管が、以前は氷の下に、あったということですか

それだけ大量の氷が溶けたんですね。そういうことです。

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溶けた厚さです。これだけの厚さの氷が、過去5年の間にグリーンランド南部全体から溶けて消えたということですね

ええ、体積にすると、数百立方キロメートルもの氷が、地上から消えて海へと流れ込んだんです。

 

スタジオジブリ「崖の上のポニョ」©2008 二馬力・GNDHDDT

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人間は海から奪い取るだけだ。そなたももしや人間の血を舐めたのか?いかん!戻れ戻れ!んんーっ。いつまでも幼く、無垢であればよいものを。この井戸がいっぱいになったとき、再び海の時代が始まるのだ。カンブリア紀にも比肩する生命の爆発!忌まわしい人間の時代が終わるのだ。

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宗助のとこ行くー。「津波だー。船を波に立てろ!」「船長!無線もレーダーも駄目です」「気象台もだらしないよ!天気予報がちっとも当たらないじゃないか!」「海が膨らんでるね」。「デカい波が来た!ここはダメだ。逃げろ!」

 

水は方円の器にしたがう⇨ 孔子「韓非子」

上善は水の若し水は善く万物を利して争わず衆人の悪(にく)む所に処る、故に道にちかし。⇨ 老子「第八章」

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
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