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市場販売志向

ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より

アメリカは急速に「タイプ3」文化の国になりつつある。自愛的で、印象志向で、実質よりも外観を、実物よりも象徴を大事にする。あらゆるものが商品のように扱われ、優秀さを求めることは、作り物を讃美することにとって代わられる。

 

政治は、主義主張や公共の福祉のために力を示さず、宣伝に力を注ぎ、注意深く計算されたイメージを大衆に売り込むが、大衆は、そのイメージが実像なのか、まがい物なのか、見分けることが出来ない

 

メディア媒体は、大衆に何が売れるかということに主に携わっている。浅薄な価値や、人目を欺くイベントの華やかさが、物事を判断する基準になっている。唯一の指針は「注目を集める能力」で、なにが注目され、求められているかに価値を置いている。計算されたイメージが現実であるかのように装い、大衆は、見事な包装に惑わされ中に何も入っていないことに気づかない

 

 

人々は、ますます競争が激しくなる市場で、注目されるためには何でもするので、自己顕示欲自己宣伝は受け入れられるものになっている。理想は勝者になること、成功し、有名になり、賞賛されることである。至る所で、人々が成功と名声を追い求めている。私たちは自己陶酔的な空想を売りつけられている。すなわち、他人の少しだけ上をいけば、ひとかどの人物である。自分の印象をうまく操れば、君もスターに、いや、神になれる。

 

市場販売志向の社会で、通常のタイプ3は、他人が自分の地位や名声についてどう思うかを恐れ、自分を向上させることではなく、自分の印象を高めようとして競争を激化させる。彼らは、自分が投影する心像が、真実であるか否かに関わらず、好ましい印象をつくろうとする。中身以上の様式⇨他人の心にどんな姿として浮かぶか?がずっと重要になる。

 

その結果、通常のタイプ3は、純粋な人間としては一層好ましくなくなり、商品としては一層好ましくなる

 

市場販売志向は、人間の中に潜在的にあるものを開発しない。市場販売志向は、態度の可変性こそが、唯一永続的な特質である。この志向においては、最もよく売れる特質が発達する。しかし、それは単なる役割仮面であり、別の特質がもっと望ましいとなれば、即座にそちらに変わり得る。⇨ エーリッヒ・フロム

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

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