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悪魔の取引

権力と引き換えに天国を売り渡すのは、悪魔の取引である。そしてそれこそナルシシストの取引なのである

⇨ アレクサンダー・ローウェン


ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より

搾取的なご都合主義者

失敗と、それによって受ける屈辱への恐怖は、不健全なタイプ3を、これ以上ないほどに不誠実にする。彼らは自分にとって、役に立つか立たないか以外の判断基準を持たないので、自分を実際以上に見せるために経歴を詐称したり、他人の仕事で面目を施したり、文章を盗用したりし始める。この段階のタイプ3は、自分の成功の代償を、他の誰かが払わなければならないとしても、絶対に敗者にはならないと心に決めている。

 

彼らは「他人を利用しても社会的成功を追求する」人間であり、状況を利用するご都合主義者なので、常に他人に損害を与えるが、皮肉なことに愛情が欠けているので、冷淡に他人を利用することができる。

 

彼らは他人を現実のものとして見ておらず固有の価値を持つものとしても見ていないので、ためらいなく他人を利用する。彼らは道徳を持たないため、他人は「自己愛の補給品」にすぎず、従ってタイプ3との関係には相互的なものは何一つない

 

真実がそうであっても、不思議なことに、人々は不健全なタイプ3にやすやすと利用されてしまう。その理由は、タイプ3が人々のなかにある「自愛的欲求」を目覚めさせ、人々は真の自尊心が欠けている割合に応じて、支配する力をタイプ3に与えてしまうからである。

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人々はタイプ3が、限りない自尊心を自分に与えてくれるものと期待するが、実際はすべてを取り上げられ、失望させられ、拒絶されたまま放置される。

 

私が成功するだけでは十分ではない。他人が失脚しなければならないのだ。⇨ オスカー・ワイルド


悪意の裏切り者

不健全なタイプ3は、ご都合主義的に他人を搾取することによって、罰せられることを恐れ、ますます悪賢く狡猾になり、出来る限り自分の本当の意図と動機を隠す。通常のタイプ3に見られる、イメージをつくり出す能力が今まで以上に当てにされ、完全に人を欺くようになる。他人は必ず、酷い目に逢わされてしまってからやっと、神経症のタイプ3がどういう種類の人間であるかが分かる

 

卑劣で裏表のある神経症のタイプ3は、ためらいなく人を背中から突き刺す。彼らは他人の評判を台無しにし、面倒を起こし、裏切り、信頼に背き、秘密を洩らし偽の噂を広め、人と人を対立させたうえで、甘い汁を吸う。

 

神経症のタイプ3は、それが自愛の後押しをしてくれるので、意味もなく嘘をつくことを楽しむ。彼らの嘘は、他人に重大な金銭的損失や苦痛を生じさせるが、彼らは、他人がもがくのを見ていい気分になる

 

今や敵意は、不合理な悪意にまで成長し、自分が手に入れたいものを持っている人に対して異常に嫉妬する。他人を軽蔑しているくせに、他人が自愛的な幻想を追い求めたりせずに、人間的な目標を達成していることに、秘かに強く嫉妬している。

 

そのため、信頼に足り感じる能力があり、愛し愛される人は誰でも、彼らの歪んだ優越性に対する脅威であり、不健全なタイプ3の悪意の対象である。自分が勝ち誇っていられるように、他人を破滅させることに憑りつかれてゆくにつれ、悪意は妄想的なまでに巨大化する。

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

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