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錬金術のレトリック

金貸しが高利をとった時は、元金を没収する。⇨ ハンムラビ法典

 

NHK・欲望の経済史「ルールが変わる時」特別編より

シェイクスピアの警句

古い書物を読むと、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教、アリストテレスに至るまで、みな利子に対しては否定的。利子は忌むべきもので、富を生み出す一方、「禁断の果実」でもある。

 

しかし、申命記に「異邦人には利子を付けて貸し付けてもよい。ただし、あなたの兄弟に貸すときに、利子をとってはならない」。とあるように、ユダヤ人は、仲間とその他を分けて考えた。彼らの多くが生業としたのが「金融業」である。

 

ヴェニスの商人」でも、利子は否定的に見られている。シャイロックは利子として、商人の腹の肉1ポンドを要求するが、シェイクスピアは利子と債務の恐ろしさを表したかったのかも知れない。債務によって血を流し、命を落とすこともあるんだと

⇨ トーマス・セドラチェク(経済学者)

 

富の錬金術

15世紀のイタリア・フィレンツェでは、経済が活発化し、金融業が盛んだった。銀行家・メディチ家は規制を巧みにかいくぐり、巨万の富を築いた。二代目・コジモ(1389-1464)は、ジュネーブ、ロンドンなどヨーロッパ各地に支部を創設し、富を生み出すネットワークをつくり出す。

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今、フィレンツェでは、1フィオリーニ・100ペンスだが、ロンドンでは80ペンス。同じ1万ペンスでも、ロンドン支店で両替させれば・・・・。

 

利子を隠し、儲けるための簡単な抜け道は、為替のシステムにありました。貸し手と借り手の間で、為替を利用してお金を交換すれば、利子を隠すことができたのです

 

メディチ家は、貸し倒れのリスクを防ぐため、毛織物やシルクの工房も経営していました。とても、抜け目ないですね

⇨ アンジェラ・オルランディ(フィンレンツェ大学 准教授)

 

コジモはまた、教会に対し莫大な寄進をした。

 

富をもてば、町の人たちの妬みを買いました。そのため、街の人たちにお返しをし、世間体を良くしたいという気持ちもあったのでしょう。さらに死後は天国へ行きたかったため、イメージを良くしたいと強く願っていました。⇨ ルドルカ・セブレ・ゴンディ(美術史家)

 

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皮肉にも、欲望からの罪の意識は、芸術家を支援する動機となり、「ルネサンス」として開花することになる。コジモは、多くの芸術家たちのパトロンとなり、莫大な富を社会に還元した。

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
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