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人が変わる不思議

モイヤーズ:そう考えてくると、私たちはプロメテウスやイエスのような英雄とは違って、世界を救う旅路ではなく、自分を救う旅に出かけるんですね。

キャンベル:しかし、そうすることであなたは世界を救うことになります。生き生きとした人間が世界に生気を与える。これには疑う余地がありません。生気のない世界は荒れ野です。人々は、物事を動かしたり、制度を変えたり、指導者を選んだり、そういうことで世界を救えると考えている。ノー、違うんです。生きた世界ならば、どんな世界でもまっとうな世界です。必要なのは世界に生命をもたらすこと、そのための唯一つの道は、自分自身にとっての生命のありかを見つけ、自分が生き生きと生きることです。⇨ 「神話の力」早川書房 より

 

高橋和巳「人は変われる・大人の心のターニングポイント」三五館 より

第三回目の診察では、離婚のことが話題になった。夫が酔っぱらい運転で事故を起こしたという。修理代を20数万円用意しろと言われ「そんな金はない」と言い返した浩子さんに、夫は一晩中罵声を浴びせ続けた。

 

あなたが、ずっと苦しんできたことはわかりますよ。でも、残念ながら、これからも同じことが続くかもしれませんね」。浩子さんは、しばらく黙っていた。長い沈黙だった。その間、思っていたのは過去数十年の苦しい日々だったのか、それとも、同じような未来だったのか。

 

確かに、無駄な時間を過ごしてきました。変わらないものは変わらない」彼女がそう言ったとき、その声は震えていた。変わらないものは変わらないという言葉は、心の底から絞り出した一滴の言葉のように私には聞こえた。

 

その一週間後、次の診察で浩子さんは同じことを言った。しかし、今度は涙もなかったし、言葉も大きくはっきりしていた。「先生、変わらないものは変わらないですね。だから、どうしようもないものはどうしようもない

 

何とかしなければならない現実」の前では、人はその現実に縛られている。その現実は暗く重いため、心も重く暗くなる。しかし、それが「どうしようもない現実」に変化したとき、人は現実から自由になれる。

 

それから一週間。ある朝起きると、浩子さんは忘れていたはずの熟睡感と爽快感を味わった。「先生、私、生まれて初めて、都会の緑ってすごく綺麗だと思ったんです」

 

関係を作り直し、生き方を変える

・第一の規則・・・・夫に対しては、酒を飲むなとも、酒を買い置くこともしない。酒を飲んでいる夫(何とかしなければならない現実とは関らない。

・第二の規則・・・・夫に対して「そんなにお酒を飲んで、会社に行けなくなるでしょう!」と非難する(何とかしなければならないという要求)のではなく、「あなたがお酒を飲んでいると、私の気持ちは暗く落ち込む」と(どうしようもない現実を受け入れ)正直な感情表現をする。


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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

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