FC2ブログ

カルヴァン主義者の欺瞞

 

オーウェン・ジョーンズ「チャヴ・弱者を敵視する社会」■不平等の何が悪い?海と月社 より 

私は、学者のリチャード・ウィルキンソンとケイト・ピケットが共著所「平等社会」でおこなった画期的な調査について話した。この本は、反論の余地のない統計によって、不平等が進んだ社会は犯罪や疾病などの社会問題をより多く抱えていることを示している。言い換えれば、平等であればあるほど幸福な社会ということだ。

 

だがディビット・デイビスは、これを「くだらない」と言下に退けた。「実にくだらない・・・・流行に乗った愚かな考えだと思う。そういうことを書いて本を売るのは簡単だが、説得力はない」

 

政治歴史家のロス・マッキビンの意見によると、保守党は「不平等なものを守るために存在する。いつだってそうだった。保守的な党というのはどこも同じで、不平等と社会的特権を守るようにできている

 

ディビスのコメントは、このロスの分析を裏付ける。ただし、ディビスは事実上、不平等を「いいこと」として称賛しているぶん、さらに進んでいると言っていい。保守党による労働者階級の敵視は、この観点からとらえなければならない。

 

公平性という点で言えば、著しく不平等な富の配分を正当化するのはむずかしい。しかし、もし頂点にいる人たちが起業家的な才能ゆえに今の地位にいて、底辺の人たちが欠陥だらけだから相応の報いを受けているのだとしたら

 

イギリス人労働者に対するディビスの態度はまさにこれ、人生における運不運はその人の個人的資質で決まるという考えから来ている

 

その議論の要諦は、イギリスの労働者が外国人ほど勤勉に働かないということだ。それがある程度、失業などの問題を説明していると彼らは言う

 

労働者階級の人を批判するのは、保守党主導の政府にとって政治的に都合がいい。労働者階級にとりわけ不利な経費節減を断行したいからだ。2010年の総選挙後、学校の無料給食や若年層の失業手当を含めて、さっそくいくつかが実際に削られた

 

最初の予算では、過去1世紀で最大の公共サービス削減が決まり、1980年代初期の保守党政権時代と同じように、低収入の人々に最も過酷な付加価値税が上げられた。大臣たちは「進歩的な内閣」で奉仕すると言っていたが、経済学者の推定では、最貧層は最富裕層の六倍の打撃を受けるということだった。

 

北部の都市が南部の都市と比べて、なぜ何百万ポンドも予算を削られるのかと問われたとき、財務次官だった保守党のボブ・ニールは、臆面もなくこう答えた。「最もそれを必要としている人々が、最終的にツケを支払わなければなりません」。

記事分類
地球ネコ
内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
リンク
武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
BlogPeople
投票ボタン ☟
*
ブログ村投票
プロフィール

佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
オリジナルのブログを目指して鋭意更新中