瘦せ我慢のすすめ
永遠に生きるためには、まず死ぬことだ。⇨ スタニスワフ・レック「クリミナル・マインド/Season 11」
■司馬遼太郎「太郎の国の物語・ブロードウェイの行進」より抜粋。
ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より
■自己を主張する人
非常に健全なタイプ6は、その最良の状態では自己を主張することを学ぶ。(⇨ 通常のタイプ6は権威に対して忠実な人)自己主張は主観的なものであり、自分自身を信じる行為である。(⇨ 通常のタイプ6は権威によって決められたルールに依存する)それは、自己陶酔的に自分を自慢することと同じものではない。(⇨ 通常のタイプ6は不安な感情を、集団ナルシシズムによって過補償する傾向がある)
非常に健全なタイプ6は、もはや反応的、思考停止的ではなく、十分に成長し、自分自身としての人格である。彼らは目に見えて、かつてなかったほど大人であり、非常に大人であるので、タイプ6がおそらく他人に頼ったのと同じくらい十分に、人は彼らに頼ることができる。
非常に健全なタイプ6は、力強い相互依存、真の互恵主義を達成しする。誰もその人間関係を支配しないし、支え、支えられること、愛し、愛されること、一人で働き、人と一緒に働くことができる。彼らは協力的であり、同等の仲間であり、お互いに影響し合うことができる。彼らは初めて自分を信頼し、その結果、信頼に値する人たちを信頼することができるので、人生で初めて紛れもない安全を感じる。
彼らは、その勇気の内面の源⇨自分に対する信頼に出口を開けたので、もはや自分の感情に左右されることはなく、仕事の上でも効果的に自分を表現することができる。彼らは、他の人たちに真の安全をつくり出すのを助けることができる。
勇敢になることは、タイプ6にとって素晴らしい成果であり、それは、なぜ彼らのもっとも健全な状態でだけ、私たちがそれに気づくのかが、その理由である。非常に健全なタイプ6の勇気は、外的な困難だけでなく、内面の疑いに打ち勝って獲得されたものだけに、ますます称賛に値する。(「唯一の安全は勇気である」ラ・ロシュフコー)
■統合の方向:タイプ6はタイプ9に動く
タイプ6は、自分自身及び他人に対する、両価性と不安を解決する必要がある。彼らがタイプ9(⇨ 健全なタイプ9は、想像できる限り最も満ち足りて感じの良い人物になり得る。彼らはきわめて受容性に富み、あるがままの自分を受け入れてくれる、と人々に感じさせる。彼らは自分のために存在するが、自己放棄にも喜びを覚える)に動けば、まさしく、このことが起こる。
実際、タイプ9でのタイプ6は、健全なタイプ6からすらまったく異なる。より良い状態に向かう革命的な変化が、統合に向かうタイプ6に起きている。彼らは自立し、しかも、逆説的であるが、今まで以上に他の人たちの近くにいる。こうした発達に伴う帰結の一つは、統合に向かうタイプ6は、権威の象徴として、あるいは、*内集団のメンバーとして他人に保護を求めていたときよりも、はるかに多くの友人を開発することである。
*内集団=共通の利害・態度などを有し、その集団外の人間を劣等視したり、のけ者にしたりする集団。