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感情と矛盾からの遊離

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ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より

9のウィングを持つタイプ1の不健全な人は、自分の感情と自己矛盾からは、ほとんど完全に解離している。彼らは自分の世界観に合わないものを見ようとしない。彼らは感情的にも知的な面でも打ち解けない傾向があり、頑固に執着する意見の背後に自分を遮断する

 

彼らの懲罰的な態度は、他の人たちに対する真の共感や一体感によって点検されないため、彼らは非常に厳しい人間になれる。9のウィングをもつ不健全なタイプ1は、極めて不寛容で独善的である。彼らはすぐに、他人の悪行とみえるもので頭がいっぱいになり、それを正す手段をとらなければならないと、衝動的強迫的になる。

 

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ところが一方、彼らは、自分の行動の中にある矛盾から、自分自身を解離させる。彼らは、彼らがためらうことなく人に与える苦難や性質や程度を理解しないので、人々に多大の害を与える

 

C・G・ユング「タイプ論」みすず書房より

外向的思考型の)推論は、客観的事実か普遍妥当な理念のどちらかを基準にして方向づけられる。

 

この公式に照らして、善と悪を識別し美と醜を決定する。公式に適うものはすべて正しく、矛盾するものはすべて正しくない。公式にかかわりを持たないものは、偶然と見なされる。彼が従うのと同じように周囲の人もこれに従えば幸福になれると考え、これに反するものは非理性的で反道徳的であるとされる

 

彼にとってそれは、客観的事実の純粋な表現であり、例外は許されない。というのは彼のなかでは、この公式に矛盾するものは不完全であり、取り除かれるべき欠陥と見なされるからである。

 

困窮者に対する寛容が、公式の重要な要素とされる場合、対策としての救護施設・病院・監獄・居留地が考えられるが、実行されるためには、正義、真理、温情主義という動機では不十分で、隣人愛というような、感情に基づく価値基準も必要なのである

 

公式が十分な幅を持つ場合、このタイプは改革者として不正を糾弾し、重大な変革を訴えるものになる。ところが、公式が狭いものとなるにつれ、このタイプは小言屋、屁理屈屋、独りよがりのうるさ型となり、自分や周囲の人を一つの枠に押し込める。そして、このタイプの大部分はこの二つの両極端の間で絶えず揺れ動いている


彼が最も良い影響を及ぼすのは彼の活動範囲の周辺部であり、逆に彼の中心に近づくほどに、公式に合わない生命は衰弱してゆく。彼の公式のもたらす悲惨な結果を味わう羽目になるのは身内の人々であり、もっとも苦しむのは彼自身である

 

というのは生(生命、人生)とその可能性をそっくりそのまま包摂し、的確に表現しうるような知的公式はあったためしがないし、これからもあるわけがない。したがって、このような「公式」にとらわれると思考以外の重要な生の形式や活動が阻止され排除されてしまうからである。具体的には、審美的活動、芸術的感覚、友情の涵養などであり、宗教的体験や情熱といった非合理的と見なされるものは、抹殺され完全に無意識化される

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地球ネコ
内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

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