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ジャクソニアン・デモクラシー


水村光男「この一冊で世界の歴史がわかる」国の興亡、民族の盛衰-その時、歴史はどう動いたか?/三笠書房 より


1848年、カリフォルニアでゴールドラッシュがおこると、西漸運動が一気に高まる。このような西方への進出と、領土の拡大を正当化する考え方はマニフェスト・ディスティニー(明白な天命)と呼ばれる。つまり、西方へ膨張することは、神に与えられた使命であるとして合理化されたのである。


これは実に身勝手な考え方であり、先住民であるインディアン諸族は、開拓者に追われ、その人口が激減したのである。


1785年の土地法によって、1平方マイル(東京ディズニーランドの約5倍)を、1エーカー(東京ドーム1個分)1ドルで共同購入することができると定めた(1862年のホームステッド法では1区画160エーカーを無償で払い下げた)ので、新しい開拓地で自営農民が増加し、工業面でも西部は東部の産業のための原料供給地と消費地としての役割を果たした。


新しい開拓地では、旧社会の伝統や慣習の支配が弱まり、自由主義と個人主義が発達した。


1828年、サウスカロライナ州の貧しい開拓農民出身で、米英戦争の英雄アンドリュー・ジャクソンが大統領選挙に勝利。西部出身で最初の大統領である。典型的な西部人で直情径行、野性的な人物であるジャクソンが、西部農民そのままの姿でワシントンに現れ、北東部のエリートたちはショックを受ける


彼は閣僚のほかに、ジャーナリストを中心に「ブレーントラスト」を集めて意見を聞いたので、「台所内閣」と批判されたが、実際には民衆の声が政治によく反映された


また、平凡な人物にも官僚はつとまるし、官僚が長くとどまると腐敗するという考え方から、前大統領に任命された官僚のほとんどを解職して入れ替えた。これが党人任用制(スポイルズ・システム、猟官制)であり、庶民の政治参加の機会を増やすことになる。


一方、この頃から国内に三つの地域が形成され利害が対立するようになる。すなわち、商工業の東北部奴隷労働に依存する南部独立自営農民の西部である。

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地球ネコ
内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
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武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

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