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ハーマン・デイリーの3条件



https://www.ishes.org/幸せ経済研究所:ハーマン・デイリーの3条件 より


ハーマン・デイリーの3条件とは、元世界銀行チーフエコノミストのハーマン・デイリーの「物質とエネルギーのスループットの持続可能な限界」を定義する3つの条件です。


1)「再生可能な資源」の持続可能な利用速度は、その資源の再生速度を超えてはならない。


たとえば、魚を獲る速度が、残りの魚が繁殖して数が増える速度を超えていれば、持続可能ではありません


2)「再生不可能な資源」の持続可能な利用速度は、再生可能な資源を持続可能なペースで利用することで代用できる速度を超えてはならない。


たとえば、石油を持続可能なペースで利用するためには、石油使用による利益の一部を風力発電、太陽光発電、植林に投資しつづけ、埋蔵量を使い果たした後も同等量の再生可能エネルギーを利用できるようにすることが必要です


 
3)「汚染物質」の持続可能な排出速度は、環境がそうした汚染物質を循環し、吸収し、無害化できる速度を上回ってはならない。


たとえば、持続可能な形で下水を、川や湖、地下の帯水層に流すには、バクテリアなどの有機物が、水生生態系を圧倒したり、不安定にしたりすることなく、下水の栄養分を吸収できる速度を超えてはいけません


参考文献:ドネラ・メドウス他著, 2005, 『成長の限界 人類の選択』, ダイヤモンド社

蓄えられない富

https://grsj.org/about.html「ゲゼル研究会」

フレデリック・ソディ「デカルト派経済学」より

生計の手段は、農作業による太陽エネルギーの毎日の収入から得られます。 生活の付随品である衣料や家屋、燃料、快適品や贅沢品はその大部分が過去の地質時代から保存されてきたエネルギーの資本蓄積による収入の増加によって得られています。


生命は、一瞬一瞬、連続するエネルギーの流れに依存しているので、生存を可能にする必需品としての富はストックとしてよりもむしろフローの性質を帯びているのです


こうした回答は社会科学や政治哲学にとって最も重要なものですが、現行の経済体制にはほとんど応用されていません。 というのも、こうした体制は富と負債とを、いい代えれば、社会の富とその個々のメンバーの富とをまったく混同することで築かれているからです。


社会の富はその収入であり、すなわち前述の分析によれば、生存目的に利用可能なエネルギー収入とされます。 これに基づけば、現存の知識で利用されうる形状で、社会の生命にとって必要なすべてが維持可能です。


このフローを相当程度に溜めたり蓄積したりすることは不可能なのです。 正確には、多額の費用をかければ川をせき止めダムを造ることはできます。 しかし、たとえ使われなくても溜められた水は蒸発して少しずつ消えてしまいます。


同じように、条件はいっそう不利になりますが、電気エネルギーを蓄えることもできます。 しかし、富を国家規模で一日分でも蓄えようとするのは、世間が一日に必要とする電力を賄う電池を考えるようなものです


実際には自然は太陽エネルギーを石炭として地質年代を不可欠とするプロセスで蓄えてきましたが、我々がしているのは、より楽なその取り崩しであり、またそれが我々にとってほとんど役立たなくなる前にフローに変換することです。


繰り返しますと、短期的には、このフローはいくつかの実際の商品に姿を変えるかもしれませんが、食品の場合は腐り、家屋は絶えず修復しないと朽ち果て、鉄道、道路、公共建造物、工場、岸壁、船舶など、我々の文明の有形資産はすべて同様なのです


すべてのものが一様に複合減少のプロセスに準じていて、それらの維持には絶え間なく増大する新たな富の年間経費を必要とし、それもまた科学の進歩により急速に時代遅れになっていきます。


こうした蓄積資産は蓄財としてではなく、よくて利用可能なエネルギー収入からの富の維持や増加における補助、ないし付属品として分類されるわけです。 富は収入であり、そ_れ_は_蓄_え_ら_れ_な_い_のです

お金の賞味期限

ルドルフ・シュタイナー「シュタイナー経済学講座」筑摩書房 より


古くなった貨幣は贈与する

さて、「貨幣は古くなるものだ」と、仮定しましょう。


みなさんの手元に、1910年鋳造の硬貨と1915年鋳造の硬貨があるとします。1915年に鋳造された硬貨は、1915年に国民経済的な貨幣として誕生し、合理的な取扱いによって生産交換物になります。この貨幣は、一定期間ののちに価値を消尽しなくてはなりません。この硬貨は、「1940年に国民経済的な流通価値を消尽する」としましょう。


私がいま述べた数字はあくまで便宜的なもので、ことがらを明瞭にするためだけのものです。その硬貨は、1915年から1940年のあいだだけ有効とするのです


<経済プロセス>のなかで、貨幣が25年後に価値を消尽するようにすると、1910年に鋳造された硬貨は、1935年に無効になります。私は貨幣を所有することによって、一種の年齢を自分の貨幣に付与します1910年に鋳造された貨幣は、1915年に鋳造された貨幣より老いており、1915年に鋳造された貨幣よりも、早く死期を迎えなくてはなりません


「それは、単なる仮定だ」と、みなさんはおっしゃるかもしれません。けれども、そうではありません。いま私が述べていることは、現実的なことなのです。<経済プロセス>自身も、そのように要求しているのです。<経済プロセス>自体が、貨幣を古くするからです。


貨幣が古くならず、1910年に鋳造された貨幣なのに、1940年になっても、まだ物が買えるなら、それは「仮面」をかぶっているのです。実際には、その貨幣で買っているのではなく、「想像上の貨幣価値」で買っているのです


貨幣の発行年が意味を持つなら、貨幣は財布の中で古くなり、死期を迎えます。発行年が意味を持つことで、貨幣は突然生き生きとし、貨幣に価値が刻印されるのです。


今年発行された若い貨幣なら、強い決済になります。私が、三年の期限を見込んだ事業を起こすとしましょう。もし真新しい貨幣を使うとすれば、私は愚鈍な経済人でしょう。短期間だけ貨幣が必要なら、私はもっと弱い貨幣を調達します。こんな風にして、貨幣の年限が役割を演じるのです。


自由放任のままではこうはならない」ということを、考慮してください。貨幣を野生のままにしておいたのでは、ものごとを阻害し、不健全な国民経済状態を引き起こすだけです。


皆さんが貨幣を飼いならし、貨幣に年限を与え、「若い貨幣が融資されれば、それは古い貨幣より価値があるのだ」と考えることに習熟すると、貨幣が<経済プロセス>内のポジションを通過するとき所有するはずの現実的価値を、貨幣に刻印することになります

勝利の時代精神

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-c12754.html/

マスコミに載らない海外記事:Finian Cunningham/2020年2月14日/Strategic Culture Foundation

「バーニーがトランプを破るための民主党最良の希望である理由」より


(前略)

大統領自身によれば、彼が最も恐れているのは、バーニー・サンダースだ。


今週、サンダースと億万長者の大物マイケル・ブルームバーグ、どちらに対抗して立候補するのを好むか尋ねられて、トランプはホワイトハウス記者団に言った。


「率直に言って、私はバーニー・サンダースより、ブルームバーグに対抗して立候補したい」。「なぜなら、皆が彼が好きかどうか、彼と意見が一致するかどうにかかわらず、サンダースには本物の支持者がいる。私は彼が言っていることは、とんでもないと思う。だが、彼には支持者がいる。ブルームバーグは金で買っているだけだ。」


メディア王で、ニューヨーク市前市長ブルームバーグは自身を民主党大統領候補として売り込むため、何千万ドルも使っている。党は7月に、ミルウォーキー大会で候補者を指名するだろう。


だが民主党予備選挙がアメリカ全土で進行するにつれ、初期にリードしているのはバーモントの78歳の上院議員バーニー・サンダースだ。自称社会主義者は、獲得代議員数を通して大失敗にもかかわらず先週アイオワで一般投票を獲得した。今週、サンダースはニューハンプシャー州での投票でトップになった。


今月末、カリフォルニアとテキサスのような巨大な州でスーパーチューズデーのレースが起きる前に、民主党選挙運動は、ネバダとサウスカロライナに進む。


ニューハンプシャーでの勝利演説で、サンダースは熱狂的な支持者に語った。「我々はネバダに行く、我々はサウスカロライナに行く、我々は次も勝つつもりだ。この勝利は、ドナルド・トランプの終焉の始まりだと申し上げたい。」


ホワイトハウスに向かってトランプと戦うことにサンダースが確信を持っているのは、トランプが彼を恐れているのと同じ理由だ


サンダースには、支持者と選挙運動組織者の手ごわい草の根運動があるのだ。他の民主党候補者は誰も、支持者の間で同じ活気を呼び起こせていない。サンダースは青年、学生、労働者や少数民族という人口上重要な集団に接近した。彼は肝心な勢力、大衆の勢いを活性化させたように思える。


もう一つの重要な政治的武器は政策だ。サンダースは言う。「我々の政策は、この国の労働者家庭の痛みに向けて語っている」。


(中略)

今週ニューヨーク・タイムズは、こう書いている。「民主党の競争は、党が民主社会主義者サンダースで左傾するのか、ブティジェッジ、あるいは三位につけているエイミー・クロブチャー上院議員で、中道で行くのかに帰着するように思われる。」


ニューヨーク・タイムズは「民主党の伝統的な構造は、彼の革命的な民主社会主義というレッテルの不安から、サンダースに対して結集するよう構成されている。」と認めて、サンダースに対して党による裏切りの可能性を漏らした。


悲惨な結果になった2016年の戦術的な、反民主的企みが繰り返される危険がここにある。当時、バーニー・サンダースは、今回の選挙でもしているのと同様、ワシントンにおける根本的変更に向けて、青年と労働者を活性化させていただが4年前、民主党幹部は、大統領候補としてヒラリー・クリントンを支持する方が分別があるのだと思っていた


民主党支配層は、すさまじい縁故主義で、クリントンが、味気ない中道主義と大企業とのつながりで、多くの普通のアメリカ人に嫌悪されているのが見えなかったのだ。


2016年、バーニー・サンダースに大統領立候補の機会を与えるのを拒否して、民主党支配層は、普通の党員とより広範な有権者の民主主義への希望を無視しただけでなく、必然的に、「沼」として知られるワシントン二大政党戦争挑発にうんざりしている国民の大規模な有権者の不満を、型破りのドナルド・トランプに、かき集めさせたのだ


今回、信じられないことに、堕落した民主党支配層は、連中の問題がある中道という概念について何か学んだ兆しがないのだ


選挙に勝つために必要なのは人々の不満と熱情に語れる政治家だ。2016年、トランプは、煽動政治家のふりをして、それに成功した。


アメリカのすさまじい経済不平等社会崩壊を考えれば、必要なのは、アメリカ寡頭政治による、うすぎたない捕食性資本主義国家に対して、人々の強い怒りをかき立てることができる候補者だ。それは安全な平凡な「中道派」にはできない。腐ったシステムに対する本格的政治反撃が必要だ。


イギリスのインデペンデント紙のインタビューで、サンダースの兄ラリーが、バーニーが、なぜトランプに挑戦する男なのかについて、下記の見解を語った。


イギリスで暮らしている退職した学者で政治運動家のラリー(84)はこう言った。「選挙は重要な問題を巡って戦われるだろう。誰が何を手に入れるか、財産と収入が億万長者に向けられてしまうのかどうか、誰でもまともな暮らしの可能性が得られるかどうか


その中で、もしバーナードが先導すれば、民主党が勝つだろう。もし誰か穏健中道派が先導すれば、彼らは相当苦労するだろう。トランプがいるのだから、我々は数十年、中道なのだから。中道ということは、本当の中道を意味せず、権力を持った人々が異議を申し立てられずにすむことを意味する。」.


バーニー・サンダースは勝利の時代精神をとらえたように見える。そしてトランプはそれを知っている。民主党幹部とは違って

消費の歯車

自由貿易により国際間の競争が’激化し、生産者はコスト、ひいては人件費を削減する。少数の富裕層はひたすら貯蓄に励み、大部分の貧困層は消費できない。このため『消費の歯車』が止まり、資本主義は崩壊する。地球の資源や食料や物資などの物が有限で、人間の欲望が無限なら、それにより存在する貪欲な資本主義が崩壊するのは必然だ。⇨ラビ・バトラ(経済学者)


ラビ・バトラ「貿易は国を滅ぼす」1993年 光文社/本書を読む前に・小室直樹 より


日本人にとって、忘れてはならないことは、日本は自由貿易によって利益を得る国になってしまった、ということである。


自由貿易によって不利益をこうむる国も多々あるが、その不利益のこうむり方も、じつは種々さまざまであって、産業構成によって異なってくる。各産業の国際競争力は一様ではないからである。


だから、いちばんいいのは、自由貿易で利益をこうむりつつも、この事実をけっしてみとめず、かくのごとくに外国を説得してしまうことである。


そのいちばん成功した例が、19世紀におけるイギリス帝国主義イデオロギーとしての自由貿易論であるが、その当時は、イギリス産業が世界最強であったから、自由貿易によって最大の利益を引き出しうるのは英国であったのである


このような情報操作が重要であることに関しては、現在も19世紀も同様である。


現在(1993年)日本の未曽有の大繁栄も、自由貿易という前提のもとにおいてのみ可能であり、自由貿易が否定されたならば、電源をとめられたテレビのオーケストラみたいに、一瞬で消えてしまうということを、どうしても実感できない


このことをきれいすっかりと忘れてしまって、日本の経済力は世界一だとか、今や日本の技術力は欧米先進国を追い抜いてしまったとか言ってうつつを抜かしているのは、まったく、真夏の夜の夢というか、槿花一朝の夢というか、醒めてしまえば、まことにはかないものである。


このような現状認識力において、日本人は戦前と少しも変わっていない。社会組織がどんなに変わろうとも、エトス(行動様式)においては同一なのだ。⇨ 小室直樹「アメリカの逆襲」光文社 1980年


ところがである。アメリカは決意変更して自由貿易を止めてしまえと本格的に論ずる労作が出現した。本書は、保護主義のバイブルになるであろう。杞憂が実現して天がくずれ落ちたような話ではないか

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
プロフィール

佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
私たちは体においてよりも、心において不健康である。⇨ ラ・ロシュフコー

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