6「忠実な人」⇨3「地位探究者」
ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ/タイプ6の力学」春秋社より
■分裂の方向:タイプ6(忠実な人)はタイプ3(地位探究者)に動く
タイプ3に動くタイプ6はもはや嗜虐的に自分の攻撃を自分自身に向けることはない。その代わり彼らはそれを他人に向けて、その人たちが苦しむのを見る。タイプ3に動くことは、彼らの嗜虐的で攻撃的な感情が爆発して弱められることがないことを表す。
他人に対する攻撃は、かなり長い時間にわたって高められてきたが、好戦的な過補償の<段階>にいる間を除いては、タイプ6は他の人々から愛情と保護を引き出すことができるように、自分の攻撃を可能な限り抑えるが、今や、自分の攻撃的行動に以前に加えた精神的な抑制はすべて取り払われ、タイプ6は、不健全なタイプ3と同じくらい精神病的になる。

通常のタイプ6に見られる権力盲従主義者の憎しみが、さらに攻撃的で危険な形で戻ってくる。堕落したタイプ6は、自分の劣等生をきっぱり克服するために他人を激しく攻撃する。彼らは、その人々が自分の苦しみの実際の原因ではなかったとしても、他の人々を執念深く傷つける。
もし彼らが法を犯したとすれば、タイプ3でのタイプ6は、自分を他の人たちに甘んじて従わせるという処罰を引き出すことには成功しない。その代わり、彼らは投獄されるか、処刑されるか、彼ら自身が憎悪と復讐の対象になる。
画像:『我が子を食らうサトゥルヌス』は、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの絵画作品で、連作「黒い絵」の一点である。ローマ神話に登場するサトゥルヌス(ギリシア神話のクロノス)が将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにしている。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』