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アレルギーとCov19

上医は国を癒し、中医は民を癒し、下医は病を癒す。➡「小品方」


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■国立研究開発法人/国立成育医療研究センター/新型コロナウイルス感染者では気管支喘息の基礎疾患保有率が有意に少ない~アレルギー患者では、新型コロナウイルスが上皮細胞への侵入に用いる受容体の発現が低下している可能性~より


国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)の免疫アレルギー・感染研究部の松本健治部長と斎藤博久所長補佐は、世界3カ国(中国、米国、メキシコ)の8つの地域で行われた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の発症や重症化に関連する背景因子を検討した論文をメタ解析し、その地域での喘息の有病率と比べて、新型コロナウイルス感染者では気管支喘息の基礎疾患保有率が有意に少ないことを見いだしました


また、新型コロナウイルス感染症の重症者には有意に慢性閉塞性肺疾患(COPD)や糖尿病の合併が多いのに対し、気管支喘息の合併は重症化とは相関していませんでした。これらのことは、気管支喘息患者が新型コロナウイルスに感染しにくい可能性を示唆しています。


また、基礎研究でもアレルギー疾患に関連するサイトカイン(インターロキシン13: IL-13)が、新型コロナウイルスが上皮細胞に侵入する際に結合する分子(アンジオテンシン変換酵素:ACE2)の発現を低下させ、


逆に気管支喘息患者が産生しにくいと考えられるサイトカイン(インターフェロン)がACE2の発現を増強することも報告されています。


中国、米国、メキシコの8都市から報告された合計17,485名の新型コロナウイルス患者のうち、気管支喘息の合併率は5.27%。一方、当該国の一般集団での気管支喘息の有病率は7.95%であり、患者群の方が有意に低かった。このことは、気管支喘息患者が新型コロナウイルスに罹りにくいことを示唆している。


中国と米国の新型コロナウイルス患者合計2,199名(軽症者1,193名と重症者1,006名)の中で、慢性閉塞性肺疾患患者と糖尿病患者の比率は有意に重症者に多かった。しかし、気管支喘息患者の比率には差がなかった。このことは、気管支喘息の存在は新型コロナウイルス感染症の重症化とは相関していないことを示唆する。


試験管内での鼻粘膜上皮細胞や気道上皮細胞の新型コロナウイルスの受容体(ACE2)の発現は、IL-13で刺激する(喘息患者の状態に近い)と減弱し、インターフェロン(IFN-/)で刺激すると増強する。また、ACE2の発現強度はアレルギーの強さの指標と逆相関していた。


アレルギー疾患患者の気道上皮細胞でのACE2の発現は健常者に比して低い。気管支喘息患者では、新型コロナウイルスと同じくACE2を受容体とするSARSウイルス(SARS-CoV)の感染も少なかったと報告されている。

日本の国民病「花粉症」

上医は国を癒し、中医は民を癒し、下医は病を癒す。➡「小品方」


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DIAMOND-Online/日本の国民病「花粉症」に、“ガン予防の効果あり”という意外なメリット~より

■花粉症を始め、喘息、アトピー性湿疹、食物アレルギーなどのアレルギー疾患は、通常は無害な物質や刺激に対して免疫システムが過剰に反応している状態です。近年、日本を含む先進国で急速に増加しています。この理由は明確ではありませんが、豊かで便利、清潔な暮らしをもたらしたものに関連する何かが、自然の一部である人間の体内環境のバランスを崩したことによるのかもしれません。


日本人の2~3割は花粉症だといわれます。2006年の東京都の調査によると、都民の28.2パーセントが花粉症であると推定されて、この割合は10年前と比べてなんと1.5倍に増加しています。


■さて、花粉症の方の憂鬱な気分を軽くするために、こんな話題は少し役立つでしょうか。花粉症のようなアレルギー症状をもつ人で、いくつかのガンの発症が少ないことが報告されています


花粉症などのアレルギー症状をもつ人々は、アレルギー症状のない人と比べて、すい臓ガン、大腸ガン、食道ガン、胃ガン、口腔ガン、子宮体ガン、脳腫瘍などの発症リスクが低下するようです。例えば、花粉症の人は、すい臓ガンのリスクが57パーセント低下して、最も一般的な脳腫瘍である神経膠腫の発症リスクが45パーセント低下するという研究報告があります。


複数のアレルギー症状を持つ人でこの恩恵は大きいようです。2万人以上の女性を対象に、アレルギー症状と大腸ガンの関係を調べた研究で、花粉症などのアレルギー症状を1つだけもつ人より、2つ以上もつ人で大腸ガンの発症リスクが大きく低下することがわかりました。また、アレルギー疾患には予防だけでなく、ガンによっては発症後の進行を抑える効果もあるかもしれません。別の研究が、花粉症などアレルギー症状のある人は、大腸ガンによる死亡率が低下することを発見しています。


花粉症は、よく知られているように、本来は無害な花粉を、免疫システムが撃退するべき外敵と誤解し過剰反応をすることで引き起こされます。この花粉症などのアレルギー症状における免疫システムの過剰反応は、他方で、免疫システムの監視機能が強化されていることを意味します。これが、ガンの発症を防ぐ効果を もたらすのだろうと考えられています


1つの細胞がガン化しても、通常は、免疫システムがガン化した異常細胞を発見して破壊します。この免疫システムの働きによって、ガン細胞の多くは排除されます。しかし、ガン細胞が免疫系の監視をくぐりぬけたり、免疫系の機能低下などで破壊されないと、ガン細胞は増殖してかたまり(悪性腫瘍)となり、免疫システムでは破壊が困難になります。花粉症の過敏な免疫は、ガン化した異常細胞をまめに発見して破壊してくれるのかもしれません


しかし、残念ながら、すべてのガンに予防効果があるわけではなく、例えば、肺ガンや乳ガンなどではこの予防効果はみられないようです。どうやら特定の部位に関連したメカニズムがあるようです。

ツ反陽性率の低下の意味

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日本小児アレルギー学会誌 第12巻第3号267~272, 1998~アトピー性皮膚炎児におけるツベルクリン反応陽性率の低下~天理ようつ相談所病院小児科~南部光彦~より


■アトピー性皮膚炎とッベルクリン反応(ツ反)との関係について調査、検討を行った。ツ反陽性者(発赤長径10mm以上)の比率は、アレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)のない児(NA群)524人/760人(69%)、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患の既往がある児、あるいは罹患している児(AL群)97人/146人(66%)、アトピー性皮膚炎の既往がある児、あるいは罹患している児(AD群)53人/97人(55%)であった。AD群はNA群に比較し、ツ反陽性率が有意に低かった


治療を受けている者を除いても、AL群、NA群に比較し、AD群のツ反陽性率は低かった。また、BCG接種1年後のツ反陽転率をみても、AD群はNA群に比較して低かった。一方、48時間後のツ反陰性者のうち、72時間後に陽性となった者の割合は、各群間に有意な差はなかった。アトピー性皮膚炎児におけるツ反陽性率の低下、BCG陽転率の低下は、アトピー性皮膚炎の病態を反映していると考えられた


アトピー性皮膚炎患者にツ反陽性者が少ないことは、これまでにも報告されてきたが、我々も小中学生を対象に、アレルギー性疾患とツベルクリン反応(ツ反)との関係を調査し、アレルギー性疾患を有する児ではツ反陽性者が少ないことを報告してきた。


一方、Shirakawaらの調査により、ツ反陽性者には、アトピー性疾患の罹患者が少なく、血清IgE値が低く、かつTh2タイプのサイトカインであるインターロイキン-4(IL-4)やIL-10、 IL-13の産生低下と、Th1タイプのサイトカインであるガンマインターフェロン(IFN-γ)の産生増加がみられることが報告された。


■Shirakawaらは、ツ反陽性者にアレルギー性疾患を有するものが少なかった理由として、結核菌による感作が、アレルギー性疾患の発症を抑制したからであると推論している。しかし、今回の検討では、ツ反陽性者にアトピー性皮膚炎が少ないというよりむしろ、アトピー性皮膚炎の患者にツ反陽性者が少ないことが明らかとなった


一方、アトピー性皮膚炎児でツ反陽性者が少ないことが、ツ反の遅延によるものかどうかを検討するために、48時間後と72時間後にツ反判定を行ったが、アトピー性皮膚炎児でツ反が遅れて陽性になりやすいということはなかった。


アトピー性皮膚炎児では、ツ反が遅延しているのではなく、ツ反が低下していることが示唆された。アレルギー性疾患を有する患者では、IFN-γと、IL-4やIL-5、IL-10とのインバランスが報告されており、一方、これらのサイトカインは、細胞性免疫反応とも密接な関係があると報告されている


アレルギー性疾患では、一般的にはTh2タイプの反応が優位であるために、Th1タイプの反応が主体であるツ反を抑制しうると考えられるが、今回はアレルギー性疾患の中でも、アトピー性皮膚炎児においてのみ、ツ反の抑制がみられており、その機序については、今後の検討が必要である。

ファクター「X」

■日本経済新聞:新型コロナウィルス感染・世界マップ(死者数)/2020年11月6日 更新~より

2020年11月6日(1)



■PC Watch/やじうまPC Watch「新型コロナの重症化リスクはネアンデルタール人由来。日本など東アジアは遺伝的影響をほぼ受けず」2020年10月1日~より

遺伝子型の違い

このネアンデルタール人のバリアントを持つ人は、新型コロナウイルスに感染した場合に、人工呼吸器を必要とするリスクが最大3倍になるとし、年齢や疾患も影響を与えるが、遺伝的な要因のなかではこのバリアント(遺伝子型の違い)がもっとも強力としている。 このネアンデルタール人由来の遺伝子領域がなぜ重症化リスクにつながるのかはまだわかっておらず、現在も解明に向けた取り組みが行なわれている。



■NHK:WEB特集「BCGで新型コロナ予防できる? 今は“科学的に根拠なし”」~より

The BCG World Atlas



■[YouTube] JPSikaHunter:BCGマクロファージ説~より




ファクター「X」?

■栄養医学・咬合・機能 トータルで健康を考える 横山歯科医院「耳垢と子育て<耳垢とアトピー性皮膚炎>」~より

湿性耳垢は、皮膚も乾燥しにくい傾向にあります。一方、乾性耳垢は、皮膚が乾燥しやすい傾向にあります。よって、アトピー性皮膚炎は、圧倒的に乾性耳垢に多いのです。もっとも、80パーセントの日本人が乾性耳垢なので、、アトピー性皮膚炎が乾性耳垢に多くて当然なのですが。但し、湿性耳垢でもまれにアトピー性皮膚炎を発症することがあって、その場合には重症化します。


■国立研究開発法人/国立成育医療研究センター/新型コロナウイルス感染者では気管支喘息の基礎疾患保有率が有意に少ない~アレルギー患者では、新型コロナウイルスが上皮細胞への侵入に用いる受容体の発現が低下している可能性(11月7日の記事で引用)


■日経電子版:耳かきで分かるあなたの先祖・意外な勢力図~より

調査によると、たしかに世界では湿型が圧倒的に多く、乾型は東アジアに偏在している。乾型はとりわけ黄色人種によく見られる特徴で、耳かきを使った耳そうじは、世界でも東アジアを中心とした地域に限られるようだ。


乾型と湿型


■日本経済新聞:新型コロナウィルス感染・世界マップ(感染者数)/2020年11月6日 更新~より

2020年11月6日(2)


「もともと人間の耳あかはすべて湿型だった。ところが、数万年前に中国北部やモンゴルの周辺で遺伝子の突然変異に伴い乾型の耳あかが生まれ、周辺地域に広がった」新川さん(北海道医療大学の新川詔夫学長)はこんな仮説を披露する。


乾燥型遺伝子


かつて、アフリカで誕生した人類の祖先は世界各地に広がり、黒人、白人、黄色人などに分化した。そのうちの中国北部にいた黄色人の中から乾型の耳あかが生まれた。「それが寒冷気候への適応だったのか、感染症への抵抗性だったのか、理由はまだ不明だが、ある特定の環境下で乾型の耳あかを持つ人は生存に有利だったのではないか」と推測する。


「弥生時代以来、日本に移り住んできた渡来人が乾型の遺伝子を運び込んだ」と新川さんは見る。もともと日本の先住民だった縄文人は、白人や黒人らと同様に湿型ばかりだった。そこへ、渡来人が高度文明や技術、専門知識などとともに乾型の遺伝子も持ち込んだらしい。乾型の遺伝子は縄文人と混血を繰り返しながら日本人の血に溶け込み、やがて、現在のように湿型と乾型が混在するようになった。


実は、これとよく似た現象を以前、このコラムで書いたことがある。2010年7月2日に掲載した「全国酒豪マップ」――。耳あかと同様、人が酒に強い(酒豪)か、弱い(下戸)かも各自の体質(遺伝子)で決まる。もともと人間は酒に強かったが、中国南部で酒に弱い遺伝子が突然変異で生まれ、周辺に広がったという話だ。


下戸の遺伝子は渡来人とともに日本に伝わり、酒が強い土着の縄文人との混血で混ざり合った。今では下戸と酒豪が混在しており、近畿、中部、瀬戸内、九州北部など渡来人が移り住んだルートに特に下戸が多い

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内村鑑三の言葉
日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である。
武者小路実篤の言葉
何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
私たちは体においてよりも、心において不健康である。⇨ ラ・ロシュフコー

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