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覇権の自滅と多極化

田中宇の国際ニュース解説/世界はどう動いているか:「大リセット=新常態=新しい生活様式」のからくり


リーマン危機で債券金融システムが破綻し、世界経済を中国など途上諸国の実体経済の発展によって成長させる新体制に移行する必要が再び出てきた


新体制への移行には、米国覇権の自滅と多極化が必要だった。米国覇権を自滅させないと、覇権運営体は、中国など途上諸国の経済を破壊して移行を阻止しかねないからだ。覇権運営体の内部は、覇権の維持に固執する勢力(軍産など)と、世界的な経済発展を優先したい勢力(資本家など)とがずっと暗闘していた。


911で軍産の権力を急増したが、資本家側は米政権中枢に過激なネオコンを送り込んでイラク侵攻など自滅的な軍事戦略をとらせた。リーマン危機後、QEでドルを延命させる策がとられたが、短期間で終わるべきQEを長期化させる自滅策がとられ、冷戦後の米国覇権の根底にあった債券金融システムは蘇生しないままになった。


新型コロナは当初、中国経済を破壊する軍産の策として武漢で発祥させられた観があるが、米中枢の隠れ多極主義者はコロナを中国から世界に蔓延させ、その対策として米欧経済を自滅させる都市閉鎖策がとられるように仕向けた。中国を潰すためのコロナは、米欧を潰すものに変質した。コロナは、米欧のリベラル自由主義体制を破壊して中国みたいな管理・監視のきつい社会に転換させている。コロナは米欧を「中共化」している。(笑)だ。


日韓は、コロナの長期化とともに、経済的なサバイバルのため米国の傘下から静かに抜けて中国の属国になっている。日本人自身が気づかないうちに、日本は多極化の象徴になっている。日本は、中国側に入ったので、厳しい都市閉鎖をやらずにすみ、少しやっているふりをするだけで「上の方」から許してもらっている。


コロナ危機は、世界大戦以来75年ぶりに、人類の全員を巻き込んだ大転換になっている。2度の大戦は、英国(列強)覇権を壊して多極型にすることで植民地を独立させて世界経済の発展の主役にするために行われた。


コロナ危機は「大リセット」つまり米国覇権から多極型覇権への転換をもたらすが、これも、世界の(金融バブルでなく)実体経済の発展を妨害する冷戦後の米国覇権(とそこに従属する存在に成り下がったままの欧州)を自滅させ、中国など途上諸国をリセット後の世界経済の発展の主役にするために長期化させられている。世界経済の長期的な発展加速のためのリセット、旧体制破壊の策略としてみると、2度の大戦とコロナ危機は同じ役割を担っている。


かつて2度の世界大戦で多くの人が死んだ。今回のコロナ危機では、多くの人が失業して貧困層に突き落とされ苦しんでいくが、死者は少ない。世界の統計上のコロナの死者のほとんどは実際の死因がコロナ以外であり、コロナ自体は世界の死者の総数をほとんど増やしていない。


覇権転換の策略として、コロナ危機は世界大戦よりも大きく「改善」されている。また、大リセット=覇権の転換が終わり、途上諸国の経済発展が軌道に乗れば、欧米も自滅過程が終わって再起する可能性がある



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何のためにあなたたちは、生きているのですか。国のためですか、家のためですか。親のためですか、夫のためですか、子のためですか。自己のためですか、愛するもののためですか。愛するものを、持っておいでですか。
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佐藤蓼丸

Author:佐藤蓼丸
私たちは体においてよりも、心において不健康である。⇨ ラ・ロシュフコー

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