真実対真実の戦い
マスコミに載らない海外記事/2021年1月25日 (月)あなたの安堵のため息は妄想に根ざしている:言説のマトリックスの端からのメモ/2021年1月20日/ケイトリン・ジョンストン
あー、やっとアメリカが常態に戻る。その殺人を支持するよう世界中を洗脳し、軍事基地で地球を取り囲み、服従しないどんな国でも破壊する地球規模の帝国の中心が、野卑なTweetなしで。バイデン就任は、アメリカ政府政策に実際に影響を受けない人々にとっては、大きな安堵だろう。
アメリカ人は、彼が去れば、政府の悪が大幅に小さくなると信じたがっているので、トランプは最近の大統領中、特に邪悪だったと信じたがっている。これは幻想的で有害だ。
トランプ大統領は驚くほど酷いと見なす唯一の方法は(A)ブッシュとオバマの犯罪の規模を大いに縮小し (B)外国人の命はどうでもよいと信じることだ。世紀の変わり目以来、トランプは最悪の大統領だったと言うのは、自分は見下げはてた人物だと言うのと同じことだ。
トランプは、四年間、反逆罪と扇動に関して大きな影響力を持った言説管理者が活動する大海に包囲されていた、かなり平均的な下劣なアメリカ大統領だった。
実に多くのトランプ支持者が彼はアサンジを自由にするだろうと私に言った。彼らはトランプが再選され、沼を排水し、戦争を終わらせ、アサンジを自由にしようとしていると100%確信していた。彼は、このどれもしなかった。もしあなたがそう思っておられたなら、是非世界観を全面的に見直して頂きたいし、メディア消費生活を劇的に変えて頂きたい。
トランプはアサンジを恩赦したいと望んだが、共和党員が彼を脅迫したのだと主張するのは、トランプは支配体制と戦いたいと望んだが、支配体制が彼にノーと言ったというのと同じことだ 国務省が、トランプより更に邪悪で汚らわしい男に率いられていたのは余りに狂っているが、今その男は、マスメディアから全く本格的注目もされずに退任する。
多くのアメリカ人が、どうして(A)自分たちの国が宇宙の中心だと考え、同時に(B)外国人が自分たちの国について意見を持つのを奇妙と考える認知的な均衡がとれるのか、私はいまだに理解できない。とうとう人種差別的な腐敗した右翼のばか者大統領を追い出して超興奮しているアメリカが今後四年か八年つづくと良いのだが。
亡くなった後でマーティン・ルーサー・キング・ジュニアに拍手喝采するのは容易だ。彼が伝説になっていれば、欠点や物議を醸す点を見なくとも良いのだ。皆様が生前、キングを支援したかどうか知りたいとお望みなら、キングを見る必要はない。ジュリアン・アサンジを支援するか、お考えいただくだけで良い。
ジュリアン・アサンジは、権力者の多くの決定的な暴露情報を提供しているが、アメリカと同盟国が、アメリカの戦争犯罪をあばいたことに対し、ジャーナリストを投獄し、拷問にかけるのだという暴露ほど決定的なものはない。
真実だけ語ろう。真実だけ語ろう。個人的関係でも、政治でも、皆様は決して、巧みに人の行動を操る連中の裏をかくことはできない。皆様は、あれこれ「フルに利用」したり、「影響力」を使ったりできない。連中は、毎回皆様を打ちすえるはずだ。巧みな操縦者に対する戦いでは、真実が我々唯一の武器だ。
「おい、この勢いに乗れば社会主義革命に持ち込めるぞ!」といった感じで、社会主義団体が主流リベラルの狙いを支持するのを私は目にしている。かわい子ちゃん、そんなわけにはゆかない。あなた方はサメと泳いでいるのだ。連中はあなた方がつぎ込む全てを取り上げ、身ぐるみはがすだろう。
自分が巧みに人の行動を操る人ではないと、人を操るのに、連中がどれほど巧妙か理解するのは困難だ。彼ら実際遥かに巧みだ。もし皆様が真実を語る人ならば、寝業に持ち込むブラジリアン柔術の黒帯のように、無理やり真実の戦いに引きずり込む必要がある。
皆様には億万長者と強力な諜報機関に支援される地球規模の帝国の裏をかくことはできるまい。そういうことは起きない。真実対真実の戦いにしない限り、我々は負ける。