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嗜癖システムのプロセス

アン・ウィルソン・シェフ「嗜癖する社会」誠信書房


例えば、セラピーを受けている多くの女性が「夫と別れるべきでしょうか。それとも一緒にいるべきでしょうか」と私に尋ねてきます。普通はどちらの選択も受け入れがたいので、二つの間を揺れ動いているうちに女性たちはその状況にとらえられてしまい、結論を下すことも別の手段を考えることもできなくなってしまいます。


私はいつも、もっと多くの可能性を考えるように、三つか五つ、七つや九つは選択肢をそろえるようにと助言します。二つの選択肢以上の可能性があるのだと気づいた時、彼女たちは初めて、自分を取り巻く状況に対処する(時には脱出するための)方法を見出すことができるようになるのです。


二元論は、受け入れがたい二つの対立物のうち一つを選ばなければならないと信じ込ませることで、人びとを混乱させ優柔不断にします。しょせんは小難か大難かの選択でしかないのですが。


二元的な思考は社会的レベルにおいても作用しています。共和党か民主党か、クリスチャンかクリスチャンではないか、有神論か無神論か、修正主義か非修正主義か、急進派か保守派か、人びとはそのどちらかでなくてはなりません


私にはカトリックの修道女の友人がいますが、ある時期彼女が私の家に滞在することになりました。私はプロテスタントの家庭に育ったので、彼女をどうもてなしたらいいのか少々心配でした。「あら、プロテスタントなんて存在しないのよ」と彼女は冗談っぼく言いました。「カトリックかカトリックじゃないかだけよ」。こんなふうな自己中心性もまた二元的な思考の産物です。


あらゆる二元論の形態が私たちを混乱に陥れ、システムに癒着させ、変化や進化を巧みに妨害しています


リビング・プロセス・システムは、このような選択や状況設定とは無縁のもので、もともとそこには、そんなものは存在しません自分の内的プロセス、精神性によって選択がなされるからです


記事分類
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