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サブタイプ3のウイングをもつタイプ4


ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」春秋社より

タイプ4(内向的直観型)の特性は、ある程度3のウイングの特性と矛盾する一


タイプ4は、内向的で、引っ込み思案で、傷つきやすく、自意識が強いのに対して、タイプ3は、外向的で、受けがよく、傷つきにくく自意識を欠いている


タイプ4の自己探求は、実際の自己とは無関係に擬態としての心像を人々に映し出すタイプ3の能力と、著しい対照をなす。タイプ4の自分をむき出しにすることへの恐怖(ある意味で成功に対する恐怖)は、タイプ3の自己誇示と競争的な成功欲の対極である。


タイプ4の内向的な自意識は、タイプ3の魅力とその他の外向的な社交技能と対照をなす。タイプ4とタイプ3は相矛盾しているが、にもかかわらず、両者とも自尊心の問題に関係がある一タイプ4は低い自尊心、タイプ3は高い自尊心をもつ傾向がある。これら二つの対立する特性は、窮屈にではあるが同一人の中に共存し得る


3のウイングのため、このサブタイプの健全な人々は、社交的で、野心的で、特に芸術面において熟達した手腕をもつ。彼らは、今の自分と、この先なりたい自分と接触を保っているが、それは彼らにとってより外向的で精力的な次元においてである。


このサブタイプの人は、ふつうは野心的で肉体的な魅力があり、タイプ4の他人からの引きこもり傾向と釣り合うある種の社交感覚をもつ。彼らは融通がきき他人を気にするし、すぐれたユーモア感覚をもつ。


このサブタイプの通常の人々は、他人がどう思うか気にすることでその自己陶酔から助け出されることもある。このサブタイプの人々は、好ましい心像を送り出す能力をもつので、もう一つのサブタイプより効果的に、自分の本当の感情の状態を隠すことができる


彼らもどれほど傷つきやすく、あるいは、感情的な問題を抱えているか、人は気づかないであろう


3のウイングをもつタイプ4は、競争的で、世界の中で自分自身をひとかどの者にすることに関心があるが、成功を、自己をさらすことを、そして、屈辱を受けるかもしれないことを恐れる


しかし、3のウイングが機能する程度に応じ、このサブタイプは、また、自己陶酔的な傾向(注目と賞賛のへの露出的な欲望)ももつが、それは、彼らの行為の部分的な動機として働いている。


そして、彼らの自己陶酔的な要求が現実の中で満たされていない程度に応じて、勝利に対する彼らの欲望は、彼らの空想の中で役割を果たし、失望にとっての焦点になる


このサブタイプの不健全な人々は、基本的には依然としてタイプ4であるため、その攻撃を主として自分自身に向ける。彼らは自己抑制的で他の人たちから遠ざかり、意気消沈し、自己軽蔑的で、等々である。しかし、3のウイングが全体としての性格の中で役割を果たす程度に応じて、不健全なタイプ3のように行動する場合もある。


このサブタイプの人々は、敵対的にも意地悪くもなり得る一他人に対する彼らの秘かな羨望は、3のウイングの嫉妬心によって強化される。搾取的なところ、便宜主義、表裏ある言行もあるが、しかし、いったんそういう事態になれば、このサブタイプの神経症の人々は他の誰に対して罰を与えるよりもずっと厳しく自分自身を罰する。激情にかられた犯罪と自殺が可能となる。

アウトサイダー


ネヴァーウィンター・ナイツ(ダンジョン&ドラゴンズ第三版ルール)取扱説明書より

■ニュートラルグッド(中立にして善):慈善家Benefactor)ー ニュートラルグッドのキャラクターは自身の為し得る限りの善行を行う。彼らは他人のために尽力し、君主や判事などに協力するが、逆にこれらに背くことになっても負い目は感じない。助けを求める声に応じて、清濁併せ呑み最善を尽くそうとするクレリックなどはこのアライメントに属する。ニュートラルグッドとは段の適法性にこだわることのない善行を意味する。「トゥルーグッド」(真なる善--Ture Good)とも呼ばれる。


■トゥルーニュートラル(真なる中立):中立(Undecided)ートゥルーニュートラルのキャラクターは善と悪、秩序と混沌のいずれについてもこだわりをもたない。悪よりは善の方を好むが、積極的に善を広めようとすることはない。魔術に没頭し、イデオロギーに関心のない魔術師などがこのアライメントに属する。一方で積極的に中庸を推し進めようと行動する者も存在する。彼らは善、悪、秩序、混沌のいずれも危険な極端としてとらえる万物の調和を重視するドルイドが代表的な例。トゥルーニュートラルとは偏見や衝動に影響されない自然体を意味する。


■ニュートラルイービル(中立にして悪):悪人Malefactor)ー ニュートラルイービルのキャラクターは自らを危険に晒さない範囲で利己に走り、それによって傷つくものには目もくれない。また法や伝統に従うことで人格を向上させようなどとは考えないかといって、カオテックイービルの者のように短絡的であったり好戦的であったりすることはない。望むものを手に入れるために盗みをはたらき人を殺める悪党はこのアライメントに属する。ニュートラルイービルとは名誉無き、傾倒無き悪行を意味する。「トゥルーイービル」(真なる悪)とも呼ばれる。


バルダーズゲート完全日本語版・取扱説明書 より

■ニュートラルグッド:Neutral Good

この属性のキャラクターは力の均衡が重要だと考える。しかし、それは秩序と混沌(カオス)の均衡であって、善の追求を妨げるものではない。さまざまな生物が、各々の目標のため行動している、広大な世界における善の追求は、バランスの破壊ではなく、バランスの維持であると考える。もし組織だった社会を支えることで善が達成されるのであれば、それがやるべきことである。社会構造をひっくり返すことによってのみ、善であることが成されるのであれば、それを行うであろう。社会の構造自体には、なんの意味も見出さないのである。己の目に映る邪悪を滅ぼすために、王命に背いて出撃する男爵などというものがニュートラルグッドの人物の例である。


■トゥルーニュートラル:True Neutral

この属性を持つキャラクターは、究極的な力の均衡を信じていて、力が秩序か混沌、善か悪の、どちらか一方に偏ることを極力回避しようとする。そういった勢力のすべてがバランスよく争い続けることを監視するのが義務なのである。時にはどちらかの陣営と奇妙な同盟を組むこともある。場合によっては劣勢の陣営と同盟して戦うが、極端な場合は敗者から勝者に変わったという理由で、今までの味方を攻撃することがある。この属性のドルイドは、領土に攻め入るノールの集団を退治するだろうが、ノールが全滅しそうになるとノールに味方するだろう。トゥルーニュートラルの属性を持つキャラクターは極めて少ない。


■ニュートラルイービル:Neutral Evil

この属性を持つキャラクターは、第一に自分の利益を考える。唯一の関心事は出世することである。手早く簡単に儲ける方法があるならば、合法だろうが、いかがわしかろうが、明らかに違法だろうが、それを利用する。カオティック イービルのように「おまえのものは俺のもの」的な態度はとらないが、自分の儲けのために友人や仲間を裏切ることに負い目は感じない。基本的に力や金があるものに従うため、極めて買収されやすい。無節操な傭兵、シーフ、裏切り者の密告者は一般的なニュートラルイービルの人物の例である。

一人の人間として


アンソニー・スティーヴンズ「ユング」講談社選書メチエ


ユングの治療を受けた患者たちの多くは、彼はあたたかく、誠意をもって、とても鄭重に迎えてくれた、と証言している。


彼はどんなときにもユーモアのセンスを失わなかったから、もったいぶったり、偉そうにしていたりすることはありえなかったし、自分自身の人間としての弱さをけっして隠そうとはしなかった


たとえば彼は、ある新しい、不安に怯える患者がやってきたとき、安心させるような笑みを浮かべて、「そうですか、あなたも私と同じように困ってるんですね」と語りかけた。


ユングは、自分のもとを訪れる人びとを「患者」としてではなく一人の人間として迎えるべきだと考えていた。 ユングによれば、毎回の診療は臨床的会見であると同時に社会的な機会でもある


そのため、彼はけっして長椅子も、はっきりそれとわかる技法も使わなかったし、かけひきもせず、誰にたいしても、たまたま問題を抱えているかもしれないが、本質的には正常で健康な人として接した


もし人が神経症を抱えているとしたら、その点だけは特別だが、人は正常な人間として、社会的礼節をもって扱われるべきである。【ベネット『ユングとの出会い』】


患者たちにとっていちばん印象的だったのは、 ユングが分析的状況の中にいる、つまり全面的にそこにいるということだった。見えない所に離れているのではなく、投影のスクリーンとしてそこにいるのでもなく、転移を操るのでも、臨床を管理するのでもなく、なまの人間として、全身全霊をあげて仕事にかかわり、患者を、自分より劣った病人としてではなく、自分と同等の者として尊重した


彼は、自分は患者より優れているとか、すべての答えを知っているといった考えをいっさい退け、同時に、「傷ついた医者だけが治療できる」という信念を抱いていたから、自分自身の弱さをすすんで認めた


かならずしもすべての答えを知らないということがひじょうに大事である。知っていたとしても何ひとつよいことはない。というのも、患者が自分で答えを見つけるほうがずっと価値があるからだ。【ベネット『ユングとの出会い』】

個性化の候補者

アンソニー・スティーヴンズ「ユング」講談社選書メチエ


私自身が教育分析を受けたイレーネ・チャンパーナウンは、 ユングの教育分析を受けた人だが、彼女はユングからこんな印象を受けたという。つまり、彼はたんに分析家だからそこにいるのではなく、私を通して自分自身の研究をしているのだ、彼もまた分析から学んでいるのだ、と。


そうした印象のおかげで、分析の重要性がますます高められたという。ユング自身も自伝のなかでそのことを認めている。 私の患者たちは私を、人間生活の現実のすぐそばまで連れていってくれたので、彼らから本質的な事柄を学ばないではいられなかったさまざまな種類の、心理的レベルのまったく異なる人びととの出会いは、私にとって、名士たちとの断片的な会話とは比べ物にならないほど大事だった。


とりわけ、彼が片時も忘れなかったのは、患者はひとりとして同じではないのであって、 一般法則とか、教条的観念とか、普遍的な方法を無理やりあてはめてはならない、ということだった。彼は弟子たちにこう教えた。「まず理論を勉強しなさい。そして、患者が部屋に入ってきたら、理論は全部忘れなさい」。 ユングは、集団療法大量生産的な治療法を嫌った。


「個人を相手にするときは、個人的理解だけが役に立つ」。すでにおわかりと思うが、患者にたいするユングの接し方は、伝統的な精神科医のそれとは根本的に異なっていた。伝統的な精神科医は、診察におとずれる人すべてに「医学的モデル」をあてはめ、「どこが悪いのか」を明らかにするために病気の兆候や症状ばかりに目を向け、診断を下し、治療法を処方する。だが、そのあいだ一貫して、臨床的距離職業的権威を保ちつづける。


それとは対照的に、 ユングは患者にたいして、病理学の立場からではなく、健康への期待という立場から接し、「どこが良くなるか」を明らかにしようとつとめた。彼は症状よりむしろ象徴や意味に焦点をあて、どのような元型的要求が満たされずに欲求不満に陥っているのかを発見しようとした


同時に、個人的な親密さと分析状況の「相互性」を通じて、患者に接した。この二つのアプローチの本質的な違いは、精神科医が患者を病の犠牲者と見るのにたいし、 ユング的アプローチは患者を個性化の候補者と見るということである。



自分を実験の材料に

アンソニー・スティーヴンズ「ユング」講談社選書メチエ


その精神障害は、 1913年の秋に繰り返し見た一つの恐ろしい幻覚から始まった。北ヨーロッパ全体が血の海に覆われるという幻覚だった。その後、次のような一連の夢をみた――ヨーロッパ全体が北極からの寒波に襲われて凍ってしまう。そのなかでユングは、戦車で通りかかったゲルマン神話の英雄ジークフリートをライフルで撃ち殺す


たえまない空想の流れがどっと解放された。【・・・・・】私はたえず緊張状態のなかに生きていた。しばしば巨大な岩が頭上から落ちてくるように感じた。雷嵐が次から次へと続いた。【自伝】


時として精神障害はかなりひどくなり、彼は狂気すれすれのところまで行った。彼は庭で子どものように遊び、頭のなかで声を聞き、想像上の人物と会話しながら、あちこち歩きまわった。あるときは自分の家に死者の霊がひしめきあっているように感じた。


だが彼は常人にはない強靭な精神の持ち主であった。こうした精神の混乱状態を、自分にたいして、ある実験がおこなわれていると見なしたのである。精神科医が神経衰弱に陥れば研究にとって恰好の機会が得られる、と。


彼は精神障害の経験全体をじかに研究することができ、それを患者の治療に役立てることができた。この考え、つまり私は自分自身のためだけでなく患者のためにも、危険な仕事に取り組もうとしているのだという考えは、危機的な段階を何度も乗り越えるにあたって、私の助けとなった


【・・・・・】精神科医であるこの私自身が、自分の実験のほとんど全段階において、精神病の素材であり、狂人の中に見出されるのと同じ心的材料に出会わねばならなかったことは、もちろん皮肉であった。これは、精神病患者を致命的に混乱させる無意識的イメージの宝庫である。だがそれはまた、われわれの合理的な時代からは消えてしまった神話的創造力の母体でもある。【自伝】


ユングはジークフリートを殺す夢から、次のように考えた

――自分の人格No.1はこの英雄像に同一化した。だがその英雄像に具現化されている意識的な理想はもはやじゅうぶんではなく、犠牲にされなければならなかったのだ。「なぜなら自我の意志よりも高いものが存在し、人はそれに対して頭を垂れなければならないのだ」。彼は自分の内面へと向かい、人格No.2と向き合って、そこに見出した強いエネルギーを解き放った。


空想を捕まえるために、私はしばしば急降下を思い浮かべた。何度か、 一番底に到達しようとさえした。最初、いわば三百メートルくらい深いところに達した。三度目は宇宙の深淵の縁にいた。それはまるで月への旅のようでもあり、虚ろな空間を降下していくようでもあった。最初にクレーターのイメージがあらわれ、自分が死者の国にいるのだと感じた。別世界の雰囲気があった。【自伝】



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