アウトサイダー
ネヴァーウィンター・ナイツ(ダンジョン&ドラゴンズ第三版ルール)取扱説明書より
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■ニュートラルグッド(中立にして善):慈善家Benefactor)ー ニュートラルグッドのキャラクターは自身の為し得る限りの善行を行う。彼らは他人のために尽力し、君主や判事などに協力するが、逆にこれらに背くことになっても負い目は感じない。助けを求める声に応じて、清濁併せ呑み最善を尽くそうとするクレリックなどはこのアライメントに属する。ニュートラルグッドとは手段の適法性にこだわることのない善行を意味する。「トゥルーグッド」(真なる善--Ture Good)とも呼ばれる。
■トゥルーニュートラル(真なる中立):中立(Undecided)ートゥルーニュートラルのキャラクターは善と悪、秩序と混沌のいずれについてもこだわりをもたない。悪よりは善の方を好むが、積極的に善を広めようとすることはない。魔術に没頭し、イデオロギーに関心のない魔術師などがこのアライメントに属する。一方で積極的に中庸を推し進めようと行動する者も存在する。彼らは善、悪、秩序、混沌のいずれも危険な極端としてとらえる。万物の調和を重視するドルイドが代表的な例。トゥルーニュートラルとは偏見や衝動に影響されない自然体を意味する。
■ニュートラルイービル(中立にして悪):悪人Malefactor)ー ニュートラルイービルのキャラクターは自らを危険に晒さない範囲で利己に走り、それによって傷つくものには目もくれない。また法や伝統に従うことで人格を向上させようなどとは考えない。かといって、カオテックイービルの者のように短絡的であったり好戦的であったりすることはない。望むものを手に入れるために盗みをはたらき人を殺める悪党はこのアライメントに属する。ニュートラルイービルとは名誉無き、傾倒無き悪行を意味する。「トゥルーイービル」(真なる悪)とも呼ばれる。
バルダーズゲート完全日本語版・取扱説明書 より
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■ニュートラルグッド:Neutral Good
この属性のキャラクターは力の均衡が重要だと考える。しかし、それは秩序と混沌(カオス)の均衡であって、善の追求を妨げるものではない。さまざまな生物が、各々の目標のため行動している、広大な世界における善の追求は、バランスの破壊ではなく、バランスの維持であると考える。もし組織だった社会を支えることで善が達成されるのであれば、それがやるべきことである。社会構造をひっくり返すことによってのみ、善であることが成されるのであれば、それを行うであろう。社会の構造自体には、なんの意味も見出さないのである。己の目に映る邪悪を滅ぼすために、王命に背いて出撃する男爵などというものがニュートラルグッドの人物の例である。
■トゥルーニュートラル:True Neutral
この属性を持つキャラクターは、究極的な力の均衡を信じていて、力が秩序か混沌、善か悪の、どちらか一方に偏ることを極力回避しようとする。そういった勢力のすべてがバランスよく争い続けることを監視するのが義務なのである。時にはどちらかの陣営と奇妙な同盟を組むこともある。場合によっては劣勢の陣営と同盟して戦うが、極端な場合は敗者から勝者に変わったという理由で、今までの味方を攻撃することがある。この属性のドルイドは、領土に攻め入るノールの集団を退治するだろうが、ノールが全滅しそうになるとノールに味方するだろう。トゥルーニュートラルの属性を持つキャラクターは極めて少ない。
■ニュートラルイービル:Neutral Evil
この属性を持つキャラクターは、第一に自分の利益を考える。唯一の関心事は出世することである。手早く簡単に儲ける方法があるならば、合法だろうが、いかがわしかろうが、明らかに違法だろうが、それを利用する。カオティック イービルのように「おまえのものは俺のもの」的な態度はとらないが、自分の儲けのために友人や仲間を裏切ることに負い目は感じない。基本的に力や金があるものに従うため、極めて買収されやすい。無節操な傭兵、シーフ、裏切り者の密告者は一般的なニュートラルイービルの人物の例である。