エレクトリックマン

メキシコ・アルバカーキ在住のヤニュシュさんはある日を境に自分が無意識に電灯を消してしまうことに気付く。車や徒歩で移動中ヤニュシュさんが通過するとかなりの確率で街灯が消えてしまうのである。

このような現象は世界中に存在し、研究者のヒラリー・エバンスはStreet Lamp Interferenceの頭文字SLIと、Data ExchangeのDEををくっつけて「SLIDE」と名づけた。このような現象を起こす人たちのことを「スライダー」と呼ぶ。

人間の脳は電気信号を用いることにより体を動かしているので、もしスライダー現象が本当に起こるのであれば脳が関わっていると、ヤニュシュさんは考えている。だたし、電気信号はとても弱いものなので外部の電灯を消してしまうような力はない。

アリゾナ大学のスチュワート・ハマロフ博士は脳の活動には量子物理学が関わっていて、スライダー現象は量子物理学で解明できるかもしれないと考えている。ハマロフ博士の共同研究者ロジャー・ペンローズは、思考は複雑なコンピューター以上のものでアルゴリズム以外の何かが関わっていると考える。

麻酔医でもあるハマロフ博士は麻酔薬で人間が意識を失う仕組みをこう説明している。

「麻酔は脳のタンパク質、微小管と呼ばれる構造を造るタンパク質に作用すると考えられています。覚醒時に微小管のタンパク質は小刻みに振動しています。量子効果が及んでいるからです。しかし麻酔が脳に入ると量子効果がとまるのでタンパク質の振動が止まって、それにより意識を失うのです。麻酔が抜けるとタンパク質が再び振動し覚醒するのです」

ハマロフ博士はさらに考えを進め、神経ニューロンは大きすぎて量子効果を受けないが、微小管を構成するタンパク質は量子効果を受ける可能性がある。もし脳が量子コンピューターだとすると古典的物理学の支配を受けない奇妙な振る舞いを見せる可能性があると。

バスケットボールの試合はバスケットボールのルールとニュートンの古典物理学に支配されているが、もし量子物理学に支配されていると、次のようなものになるそうだ。

「ボールもプレーヤーも同時に二箇所で存在し、同じコートのみならず異なる体育館に存在するプレーヤーとぶつかるかもしれない」

量子物理学の世界で、この現象は「もつれ」と呼ばれる。一見何の関係もない物や出来が事が、本当はつながっているのである。思考の中心にこの量子効果が存在するとしたらスライダー現象の説明がつくかもしれないというのが博士たちの主張である。

(ディスカバリーチャンネル、エレクトリックマンより)

もしかしたら、魔法や超能力は本当に存在して、これら量子効果と関係があるのかも(ないのかも)

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