どん詰まりのリストラ
藤原直哉のインターネット放送局:「日本と世界にひとこと」2019年7月3日どん詰まりのリストラ より
昭和のバブル崩壊のときは、まだ海外進出とかグローバリゼーションみたいな、日本にとっては「昭和の延長」で飯の食えるようなビジネスモデルが、まだ存在したんですよね。
国内はデフレですから「御用達」の経済に切り替えて、完全に縦から横にして、自立連帯で行かないと生き残れない時代になってたんですけど、世界に出ていくとですね、昭和の延長線上の組織運営でも、充分回るようなビジネスモデルがまだあったんですね。
ですから、海外に行った企業の多く、特に大企業は役所の決めた事業を、助成金もらうために仕事する「事実上の官営企業」みたいになってしまった。海外の部分は円安に乗っかって「昭和の商売のやり方」をそのまま延長するというやり方をやってたんですね。
金融なんかは、国内はゼロ金利で回してて、海外では、ほとんど全損に近いぐらい焦げ付かせた銀行もあるようですけど・・・昭和の時代も日本の銀行は、海外に変な融資してましたからね・・・同じことをやっていたわけです。
しかし、それはもう全部終わりですよね。だからその、昭和の延長線上とグローバリゼーションと、政府の助成による(事実上の)官営企業で運営してきた会社は、もうどうにもならないですね。
平成の時代になって、どうして日本だけ、こんなに組織が沈滞化・陳腐化したのか?なぜ新しいことをやらないのか?理由は簡単で、いつまでも国債刷っても不思議に日本つぶれなかった、ということに尽きるんですね。一千兆の借金があるといいますけど、だいたい全部、平成の時代に作った借金なんですね。
普通の国はですね、一千兆の借金つくる前に国が潰れちゃうんですよ。金利が急騰したりですね、ハイパーインフレ起きたりして。しかし、なぜか日本は潰れなかったんですね。まあ、世界最大の債権国っていうのは、そういうことなんでしょうね。だから、みんないい気になってズルズルと、金引っ張り出し続けてきたんですよ。
その結果の「官営企業化」、要するに政府の金を貰えるプロジェクトしかしない、自力でやると危ないから。そんなことになっちゃって、結局、自力でものを考えて新しいことをやるという遺伝子が、消えてしまってるような会社が結構あるんですよね。
だから、政府は金出しませんよとか、激しい円高が来て海外で仕事できませんよ。ということになったら、いよいよどん詰まりですよね。次が無いという状態に追い込まれたんですね。


